すりおろしてお好み焼きに入れても、短冊切りにしてポン酢をかけてさっぱり食べてもおいしい山芋。
色々な調理方法があるので、よく購入している方も多いのではないでしょうか。
この記事では山芋の賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。
目次
山芋の賞味期限・消費期限は?
山芋の賞味期限は山芋の形状別によって異なるので、各形状に分けて説明します。
1本丸ごとの山芋
どこも切っていない1本丸ごと山芋の賞味期限は、約1~3ヵ月です。
保存の方法によって賞味期限の長さが違うので、詳しくは次の項目で説明します。
半分などに切った山芋
半分など、切り口のある山芋の賞味期限は約7日~10日です。
切り口があると傷みやすいので、その分早めの賞味期限となっています。
カットした山芋・すりおろした山芋
短冊切りなどにカットした山芋と、すりおろした山芋の賞味期限は約3日です。
空気に触れる面積が多いので、傷むのも他の山芋の場合より早くなっています。
そのため、3日までは大丈夫などと考えるよりはできるだけ早めに食べることをおすすめします。
真空パック詰めの山芋
真空パックに詰められた山芋の賞味期限は約2週間です。
真空処理をされているので比較的長持ちします。
何日も後に山芋を使う予定がある方などは、丸ごとの山芋よりも手に入れやすく使い切りやすいこちらのタイプの山芋を購入するのがおすすめです。
山芋の種類別の保存方法
次に、山芋の具体的な保存方法について、各形状に分けて説明します。
1本丸ごとの山芋
1本丸ごとの山芋は、新聞紙に包んで冷暗所で保存します。
ただし、夏の暑い時期で涼しい場所が見当たらない場合には冷蔵庫で保存するようにしてください。
冷蔵庫で保存する場合、乾燥が心配であれば新聞紙に包んだまま食品保存用のポリ袋などに入れて保存すれば安心です。
また、土が付いているものであれば、土付きのまま保存すると更に良い状態で保存ができます。
上記のような保存方法の場合、賞味期限は1ヵ月ほどですが、おがくずに埋めて冷暗所で保存すると賞味期限は3ヵ月程まで延びます。
おがくずが手に入るようであれば、こちらの方法で保存することをおすすめします。
半分などに切った山芋
半分など、切り口のある山芋は、切り口部分をキッチンペーパーで覆って輪ゴムで留め、全体をラップに包んで冷蔵庫で保存します。
キッチンペーパーで覆う工程は省略しても構いませんが、主に切り口部分から傷むので、それをできるだけ防ぐためにはこの方法が有効です。
カットした山芋
短冊切りなどにカットした山芋は、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫で保存します。
また、切る前に酢水に晒していない場合は、酢水にさっと漬けるとポリフェノールによる変色を防止できます。
すりおろした山芋
すりおろした山芋は、タッパーなどの密閉容器に入れ、空気に触れないように表面にラップをぴったりとくっつけてから蓋をして、冷蔵庫で保存します。
すぐに食べる場合はラップをする工程を省略しても構いません。
また、すりおろす前に酢水に漬けていない場合は、お酢を少し混ぜておくとポリフェノールによる変色を防止できます。
真空パック詰めの山芋
真空パック詰めの山芋は、そのまま冷蔵庫に入れて保存します。
真空パックの封を開けてしまった場合は、上記で述べたタイプのどれかに当てはまると思いますのでそれに合った方法で保存してください。
山芋は冷凍保存できる?
山芋は、どの形状のものでも冷凍保存が可能です。
以下で冷凍保存の方法について説明します。
1本丸ごとの山芋・半分などに切った山芋
1本丸ごとの山芋や、半分など、切り口のある山芋を冷凍する際は、皮を剥いてからラップにぴったりと包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存します。
変色を防ぎたい場合には酢水に漬けてから保存するようにしましょう。
カットした山芋
短冊切りなどにカットした山芋は、1度に使う分だけ小分けしてラップに包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存します。
切る前に酢水の処理をしていない場合には酢水に漬けてから保存すると、変色を防ぐことができます。
すりおろした山芋
すりおろした山芋は1度に使う分だけ小分けして、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存します。
すりおろす前に酢水の処理をしていない場合にはお酢を少量混ぜてから保存すると、変色を防ぐことができます。
冷凍保存の期間
どの山芋であっても、冷凍保存の期間は約1ヵ月です。
それ以上の期間冷凍保存をすると、冷凍臭くなってしまう恐れがあります。
冷凍保存した山芋の解凍・使用方法
冷凍保存した山芋は、冷蔵庫に移して自然解凍をします。
火を通す場合には、解凍せずに凍ったままフライパンなどに入れて使用できます。
また、丸ごとや半分など、固まりのまま冷凍した山芋は凍ったまますりおろすと、きめ細やかなとろろができるのでおすすめです。
山芋のベストな保存方法は?
家の中の温度や、山芋を使うまでの期間などによってベストな保存方法はその都度変わります。
- 冬などの寒い時期に丸ごとの山芋を保存しておきたい場合には常温保存
- 余った山芋をより長持ちさせたい場合や、きめ細やかなとろろを作りたい場合には冷凍保存
など、状況に合わせて保存の方法を変えましょう。
山芋の保存方法まとめ
山芋の賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては
- 丸ごとの山芋の賞味期限は約1~3ヵ月
- 切り口のある山芋の賞味期限は約7~10日
- カットした山芋やすりおろした山芋の賞味期限は約3日
- 真空パック詰めの山芋の賞味期限は約2~3週間
- 丸ごとの山芋は新聞紙に包むか、おがくずに埋めて常温で保存(※室温が高い場合には冷蔵保存)
- 切り口のある山芋は切り口をキッチンペーパーで覆い、ラップをして冷蔵庫で保存
- カットした山芋はラップで包んで冷蔵庫で保存
- すりおろした山芋は密閉容器に入れて表面にラップをくっつけて冷蔵庫で保存
- どの山芋も冷凍保存が可能
- 冷凍保存の期間は約1ヵ月
- 解凍する際は冷蔵庫に移して自然解凍
- 凍ったまま使用することもできる
- 山芋のベストな保存方法はその都度変わるので自己判断が必要
これらがポイントです。
以上を守り、捨ててしまうことなく最後までおいしく食べていただければ幸いです。