エリンギは和洋中のどの料理にも使いやすく、値段も良心的で、何かと助かる食材ですよね。
万能食材なので、スーパーに行く度にとりあえず購入しておくという方もいらっしゃると思いますが、その中でも適切な保存方法を知っている、または実践しているという方はそこまで多くないかもしれません。
この記事では、そんなエリンギの賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。
目次
エリンギの賞味期限
エリンギは、常温保存であれば約3~4日が賞味期限とされています。
また、冷蔵庫で保存すると、賞味期限は約1週間~10日となります。
しかし、購入した際のエリンギの状態や保存状態によっては上記の期間内であっても、腐ってしまうこともあります。
エリンギから水分が出てべちゃっとしている場合や、カサや軸が黄色や茶色に変色している場合、すっぱい臭いがする場合などは腐ってしまっている可能性がとても高いです。
その際は、勿体無いですが処分するようにしましょう。
エリンギから白いフワフワとした綿のようなものが発生することがありますが、それは気中菌糸(きちゅうきんし)と呼ばれるもので、エリンギから発生している菌糸です。
腐ったときに生えるカビとはまた少し違ったもので、食べても人体に影響はありませんが、気になるようでしたら、キッチンペーパーなどで拭き取ることをおすすめします。
しかし、かなりの気中菌糸が発生している場合は、エリンギの味も落ちていますので食べない方が良いでしょう。
エリンギの常温・冷蔵庫での保存方法
エリンギは、常温でも冷蔵でも保存ができます。
常温で保存する際は、直射日光の当たらない冷暗所で保存
常温で保存する場合は、パックから出して水分を拭き取り、1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包んでから、ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れ、直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
ただし、夏などの暑い時期は湿度・温度ともに高いため、こちらの常温保存はおすすめできません。
冷蔵庫で保存する際は、野菜室などで保存
冷蔵庫で保存する場合は、常温保存と同様にパックから出して水分を拭き取り、1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包んでから、ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れ、野菜室で保存してください。
エリンギの保存温度は5℃とされているので、それを満たしている野菜室が良いのですが、野菜室が無い冷蔵庫の場合は、普通に冷蔵室での保存でも構いません。
エリンギは、水分を嫌います。
そのため、キッチンペーパーや新聞紙が湿っていたら、新しいものに交換してください。
また、丸ごとのエリンギではなく、カットしたエリンギを保存したい場合にも、やはり冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
その場合は水分を拭きとってから、タッパーなどの密閉容器か、ジッパー付き保存袋に入れて保存します。
ただし、カットしたエリンギの賞味期限は、約3~4日となり、丸ごとのエリンギよりも短くなるので注意しておきましょう。
常温保存・冷蔵保存のどちらの場合も、保存の際にエリンギを水洗いしてはいけません。
洗ってから保存すると、風味が劣り、おいしさも減ってしまうので絶対に洗わないようにしましょう。
汚れが気になるのであれば、保存する前にキッチンペーパーなどで拭いて除去してください。
エリンギは冷凍保存できる?
エリンギは冷凍保存が可能な食材です。
エリンギをはじめ、きのこ類は冷凍保存をすると旨味が凝縮されるので、よりおいしく食べたいという方には冷凍保存がおすすめです。
エリンギの冷凍保存の方法
エリンギを冷凍保存する際は、水分を取り、食べたいサイズにカットしてジッパー付き保存袋に入れ、できるだけ平たくして冷凍保存します。
冷凍保存の場合も、常温保存や冷蔵保存のときと同様に水で洗ったりせず保存してください。
エリンギの冷凍保存の期間
エリンギは、冷凍すると約1ヵ月持ちます。
エリンギが黄色く変色してしまっている場合は、酸化している証拠です。
酸化を防ぎたい場合は、保存期間の範囲であってもできるだけ食べるようにしてください。
冷凍したエリンギの解凍方法
冷凍したエリンギは、解凍せずに凍ったまま料理に使用してください。
そのため、あらかじめ料理に使うことを意識してエリンギをカットしておくことが大切です。
エリンギは干して保存することもできる
エリンギは、干しエリンギにして保存することもできます。
きのこ類を干すとビタミンDも増加するので、手間をかけるのが嫌いじゃない方はぜひ試してみてほしい保存方法です。
干しエリンギの作り方
- エリンギは洗わず、汚れがあればキッチンペーパーなどで拭き取る
- 乾燥しやすいように薄くスライスする
- ザルや乾物(干物)ネットなどに入れて3日~1週間程度、風通しと日当たりの良い場所に干す
数時間~2日程度干すだけでも、半乾燥状態になり柔らかくておいしいです。
雨や曇りの日や夜などの湿気の多い日は、室内にしまいましょう。
干しエリンギの保存方法
できた干しエリンギは、乾燥剤と一緒に、密閉できる清潔な瓶に入れて保存します。
常温でも保存できますが、冷蔵庫に入れて保存すると安心です。
干しエリンギの賞味期限は約3週間です(半乾燥状態のエリンギの賞味期限はさらに短くなることも)。
上手に保存すればそれ以上長持ちすることもあるので(約1年持つという声もあります)、様子を見ながら食べられるかどうかの判断をしてください。
干しエリンギの使い方
干しエリンギは、干し椎茸などと同様に、一度水に戻してから使います。
戻し汁にも旨味が残っているので処分してしまうことなくぜひ料理に使ってください。
戻し汁を料理に加えるだけで一気に味に深みが出ますよ。
エリンギのベストな保存方法
エリンギのベストな保存方法は、状況によって異なります。
1週間以内に料理に使うことが確定している場合は冷蔵庫で保存する方法がおすすめですし、すぐに使う機会が無い場合は冷凍保存がおすすめです。
また、ひと手間かける余裕があって、より栄養分をUPさせてエリンギを食べたいという方には干しエリンギにして保存するのがベストな保存方法だといえます。
状況によって適している保存方法が違ってくるので、その都度都合に合わせてベストな保存方法を選択してください。
エリンギの保存方法まとめ
エリンギの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- エリンギの賞味期限は3日~10日程度(常温保存か冷蔵保存かによって期限は異なる)
- エリンギを常温・冷蔵保存する際はキッチンペーパーなどに包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて保存
- エリンギを冷凍保存する際はカットしてからジッパー付き保存袋に入れて保存
- 冷凍保存の期間は約1ヵ月
- 冷凍したエリンギは凍ったまま料理に使用する
- 干しエリンギにすると栄養も増加し、3週間以上の保存ができる
以上が大まかなポイントです。
こういった方法で保存すれば、エリンギが安いときに買いだめしておくこともできますのでぜひ参考にしてみてくださいね。