寒くなるとふいに食べたくなるお菓子といえば、やはりチョコレート。
口の中で次第に溶けていく感覚と同時に広がるチョコレートの甘さ・風味に癒される方も多いのではないでしょうか。
チョコレートを一度に全て食べきってしまう方もいれば、少しずつ食べて毎日の楽しみにしたいという方もいますよね。
また、バレンタインやプレゼントに貰ったチョコレートは、特に少しずつ大切に食べたいところです。
チョコレートは日持ちするもの、と思われている方も多いとは思いますが、実際、チョコレートにはどのくらいの賞味期限が設定されているのでしょうか。
そこでこの記事では、チョコレートの賞味期限や保存方法、保存温度について説明します。
チョコレートの賞味期限
チョコレートの賞味期限は、板チョコや生チョコなどの種類によって、また、商品によっても大きく異なります。
そのため、基本的には商品に記載されている賞味期限を守って食べきることが大切です。
また、目安ではありますが、以下で、チョコレートの種類別の一般的な賞味期限を紹介します。
- 板チョコの賞味期限は約数ヵ月~2年
- 生チョコの賞味期限は約2日~1週間
- ボンボンショコラ(チョコレートの中にガナッシュやジャムなどが入ったもの)の賞味期限は約数日~2ヵ月
板チョコは総じて賞味期限が長く設定されているようですが、生チョコやボンボンショコラは比較的賞味期限が短いので注意しましょう。
ボンボンショコラについては、チョコレートの中に詰められているものによって賞味期限が変わります。
ガナッシュなどであれば比較的足が早く、アーモンドやお酒などは比較的長持ちする傾向にあります。
チョコレートの表面に白い粉のようなものがついていることがありますが、それはカビではなく“ブルーム”と呼ばれるものです。
一度溶けたチョコレートが再度固まった場合や、チョコレートに急激な温度変化があった場合などに現れますが、腐っているわけではないので捨ててしまわないように注意しましょう。
しかし、ブルームのあるチョコレートは、食感や風味が多少劣化してしまっているので、気になる方はそのまま食べるのではなくホットミルクに溶かして食べることをおすすめします。
チョコレートの保存方法
チョコレートは、季節やチョコレートの種類によって保存方法が異なります。
以下では、冷蔵保存と冷凍保存に分けて説明します。
チョコレートを冷蔵保存する場合
夏など、暑い季節にチョコレートを保存する場合は、アルミホイルでチョコレート全体をしっかりと包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
チョコレートの保存温度は、15~22℃程度とされているので、できるだけそれに近い野菜室で保存してください。
しかし生チョコに関しては、10℃以下で保存しなくてはいけないため、野菜室ではなく冷蔵室で保存することが大切です。
また、チョコレートは臭いを吸収しやすいので、少し手間ではありますがしっかりと二重に包んで(アルミホイルとジッパー付き保存袋)、冷蔵庫で保存してください。
あらかじめ包装されているものであれば、念のためさらにポリ袋などに入れて保存しても良いでしょう。
冷蔵保存したチョコレートを食べる際は、食べる30分程前にジッパー付き保存袋に入れたまま常温においてからチョコレートを食べると、風味や食感を存分に味わうことができるのでおすすめです。
チョコレートを冷凍保存する場合
チョコレートは、冷凍保存が可能な食品です。
チョコレートを冷凍する場合は、冷蔵保存と同様にアルミホイルとジッパー付き保存袋に入れた後、1日程冷蔵庫で保存しておき、その後冷凍庫に入れて保存してください。
いきなり冷凍してしまうと、チョコレートが苦手とする急激な温度変化が起こり、風味や味が劣化する可能性があるので、できれば冷蔵庫で冷やす過程を挟んでから保存しましょう。
冷凍したチョコレートを食べる際も、急激な温度変化の防止・おいしく味わうために、冷蔵庫に移して1日おいておき、さらに30分程常温においてから食べることをおすすめします。
冷凍する際も食べる際も、ゆっくりと温度を下げる・ゆっくりと温度を上げるということに注意するのが大切です。
チョコレートは常温保存できる?
チョコレートは、要冷蔵の種類以外は常温保存が可能な食品です。
生チョコなどの要冷蔵の種類以外のチョコレートは、常温保存が一番適している保存方法とされています。
そのため、要冷蔵の記載がないチョコレートについては、夏以外は常温で保存しましょう。
チョコレートを常温保存する際は、全体をアルミホイルに包んで、直射日光が当たらず、高温多湿でない涼しい場所で保存してください。
また、虫が寄ってきやすいので、しっかりとアルミホイルに包んでおくことも大切です。
チョコレートの保存方法まとめ
チョコレートの賞味期限や保存方法に関しては、
- チョコレートの賞味期限は種類によって数日~2年の幅がある
- チョコレートを冷蔵保存・冷凍保存する場合はアルミホイルで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて保存する
- 要冷蔵以外の種類のチョコレートは常温保存が一番適している(夏場は除く)
- チョコレートを常温保存する際は、アルミホイルで包み、直射日光が当たらず、高温多湿でない涼しい場所で保存する
以上が大まかなポイントです。
長持ちするイメージのあるチョコレートなので、ついつい適当に保存してしまうことも多いですが、温度変化や多湿に弱く、繊細な食品であることが分かっていただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介した方法で、チョコレートを正しく保存して最後までおいしく食べきっていただければ幸いです。