冷ややっこや麻婆豆腐、揚げ出し豆腐など、生でも煮ても、さらには揚げても食べられる豆腐。
その料理への汎用性の高さだけでなく、コストパフォーマンスの面でも素晴らしいので、必ず冷蔵庫に豆腐を常備しているという方も多いのではないでしょうか。
そんな万能な食材、豆腐ですが、唯一の欠点とも言えるものに“賞味期限の短さ”があります。
この記事では、そんな豆腐を日持ちさせる保存方法や賞味期限(消費期限)、冷凍保存について説明します。
目次
豆腐の賞味期限(消費期限)
最初に、豆腐の賞味期限について説明します。
基本的には商品に記載されている賞味期限を厳守するのが大前提なので、以下の賞味期限は目安程度に参考にするようにしてください。
カット豆腐(木綿豆腐・絹ごし豆腐など)
木綿豆腐や絹ごし豆腐などのカット豆腐の賞味期限の目安は、冷蔵保存で約5~10日です。
しかしこれはあくまで目安であって、豆腐屋などで買ったものであれば、もう少し短いものもあります。
この賞味期限の短さから、冷蔵庫に入れたまま期限を過ぎてしまうことも多々あるかと思いますが、基本的に1日程度のみ賞味期限が過ぎただけの豆腐なら、食べられる可能性は高いです。
その場合は、豆腐の状態をよく確認し、冷や奴などにはせず、充分に加熱して食べるようにしてください。
賞味期限の範囲内であっても、保存状態などによっては豆腐が腐ってしまい、食べられなくなってしまっていることもあります。
豆腐と一緒に入っている水が黄色く変色して濁っている場合や、パックが膨らんでいる場合、水がねっとりとして糸を引いている場合などは、腐っている可能性がかなり高いので、食べないようにしましょう。
充填豆腐(充填絹ごし豆腐)
充填(じゅうてん)豆腐の賞味期限の目安は、約1~2ヵ月です。
充填豆腐とは、パックの中に豆乳と凝固剤を流し込んでから固めて作られた豆腐で、普通の豆腐とは違って、中に水が入っておらず、パックぴったりまで豆腐が入っているのが特徴です。
食感は絹ごし豆腐のようになめらかで、包装の見た目も他の豆腐と変わらないため、充填豆腐とは知らずに購入されている方もいるのではないかと思います。
充填豆腐は、数ヵ月単位で日持ちするのが強みで、なかには10ヵ月ほどの賞味期限のものもあります。
初めて充填豆腐を購入された方は普通の豆腐のように早く食べないといけないと勘違いしてしまうかもしれませんが、以上のようにかなり長い賞味期限が設定されているので安心してくださいね。
豆腐の保存方法
続いて、豆腐の保存方法について説明します。
※充填豆腐はそのままでもかなり日持ちするため、以下では木綿豆腐や絹ごし豆腐などのカット豆腐の保存方法について述べていきます。
豆腐を保存する場合は、いくつかの保存方法があります。
一番手間がかからず、簡単な保存方法は、水につけて冷蔵庫で保存する方法です。
- パックから豆腐を取り出す(※この際、豆腐を素手で触らないようにするか、よく手洗いをしてから豆腐に触る)
- キッチンペーパーか清潔な布巾で豆腐を包む
- タッパーなどの清潔な密閉容器に②の豆腐を入れ、完全に浸かるまで水を入れたら、フタをして冷蔵庫で保存(※密閉容器内の水は毎日入れ替えてください。)
また、加熱してから冷蔵庫で保存する方法も、おすすめの保存方法です。
- パックから豆腐を取り出し、清潔な布巾で包む
- 沸騰したお湯に①の豆腐を入れて再沸騰するまで加熱する
- ②の豆腐を水にさらして冷やす
- タッパーなどの清潔な密閉容器に布巾をとった③の豆腐を入れ、豆腐が完全に浸かるまで水を入れたら、フタをして冷蔵庫で保存
また加熱してから冷蔵庫で保存する方法には、パック(加熱可のものに限る)のままお湯で約2分茹でて熱を冷まし、そのまま冷蔵庫で保存する方法や、豆腐を電子レンジで約1分加熱してから熱を冷まし、冷蔵庫で保存する方法もあります。
以上で紹介した全ての方法が、開封はしたものの使い切れずに余ってしまった豆腐などにも使える保存方法かつ、豆腐を日持ちさせやすくする保存方法なので、そのまま保存するよりも少しだけ手間はかかりますが、ぜひ1度やってみていただきたい方法です。
豆腐は冷凍保存できる?
意外かもしれませんが、豆腐は冷凍保存が可能な食材です。
1度冷凍すると食感がかなり変わってしまい、高野豆腐(凍み豆腐)のような食感になるので注意が必要ですが、煮物などには特に味が染みるようになり、さらに日持ちもするので、おすすめの保存方法となっています。
絹ごし豆腐も冷凍保存ができますが、かなりしっかりとした食感になるので、食感が苦手な方は木綿豆腐のみを冷凍保存すると良いでしょう
※木綿豆腐もしっかりとした食感にはなりますが、絹ごし豆腐とはまた少し食感が異なります。
豆腐の冷凍保存方法
豆腐を冷凍保存する場合は、適当なサイズにカットしてキッチンペーパーで水気を取り、1つずつラップに包んだらさらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
また、未開封のものであればパックごと冷凍庫に入れて冷凍保存する方法もあります。
冷凍保存の期間
豆腐の冷凍保存の期間は、約1ヵ月です。
冷蔵保存と比べてかなり日持ちしますが、おいしさを重視する場合はできるだけ早く食べるようにしてください。
解凍方法
冷凍した豆腐は、解凍せずに凍ったまま料理に使うか、冷蔵庫に移して自然解凍をします。
自然解凍をする場合は、豆腐から水分が出てくるので、ラップを取った豆腐をキッチンペーパーで包み、受け皿と豆腐との間に水切りザルなどを置くようにすると良いでしょう。
豆腐の保存方法まとめ
豆腐の賞味期限(消費期限)や保存方法、冷凍保存に関しては、
- 木綿や絹ごし豆腐の賞味期限の目安は約5~10日
- 充填豆腐の賞味期限の目安は約1~2ヵ月
- 豆腐を保存する場合は、水に浸けて冷蔵保存するか、加熱してから水に浸けて冷蔵保存
- 豆腐を冷凍保存する場合は、適当なサイズに切った豆腐の水気を取り、1つずつラップに包んでさらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
- 未開封の豆腐であればパックごと冷凍保存できる
- 豆腐の冷凍保存の期間は約1ヵ月
- 冷凍した豆腐は凍ったまま料理に使うか、冷蔵庫に移して自然解凍する
以上が大まかなポイントです。
身近な存在の豆腐だからこそ、これまで詳しい保存方法や賞味期限の目安、冷凍保存の方法などを知らなかったという方もいるのではないでしょうか。
これからはこちらでご紹介した方法を実践して、せっかくの豆腐を無駄にしてしまうことなく食べきっていただければ幸いです。