私たち日本人のご飯のおともにはかかせない納豆。
納豆は、そのくせのあるおいしさだけでなく、栄養も豊富で、様々な病気を予防する効果もあると言われている、魅力たっぷりな食材です。
また、価格も良心的で、さらにはちょっとしたアレンジで立派な一品料理にもなるため、よく購入するという方も多いのではないでしょうか。
しかし、発酵食品であるがゆえに賞味期限の判断が難しいこともあり、期限が切れて困ったこともあるのではないかと思います。
この記事では、納豆の賞味期限や日持ちする保存方法、冷凍保存の可否について説明します。
目次
納豆の賞味期限
発泡スチロールの容器に入った納豆、わら納豆の賞味期限は冷蔵保存で約8~10日です。
また、経木納豆(経木といわれる薄い木の板に包まれている納豆)の賞味期限は冷蔵保存で約10~14日とされています。
経木納豆は、肉まんの底に使われているような木製の薄い板で包まれているため、状態が良いままに保存ができ、ほかの納豆と比べて長持ちする特徴があります。
このように、各納豆の賞味期限の目安を説明しましたが、基本的には各商品に記載されている賞味期限の範囲内で食べきるようにしてください。
万が一商品記載の賞味期限が切れてしまっていた場合、賞味期限が3~4日程度切れてしまっただけであれば、まだ食べられる可能性が高いです。
しかし、腐敗臭がする場合や混ぜても糸が引かない場合、カビが生えている場合はとても食べられる状態ではありませんので、勿体ないですが処分しましょう。
納豆の保存方法
続いて、納豆の保存方法について説明します。
冷蔵庫で保存
納豆を保存する場合は、パックのまま冷蔵庫で保存するか、清潔な密閉容器に移して冷蔵庫で保存します。
一般的に、納豆は要冷蔵(10℃以下)の食材のため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
基本的に保存する際は購入したパックのまま保存するので構いませんが、わら納豆の商品のなかには、わらのまま保存すると納豆の旨味が低下するため、密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存するように明示されているものもあるので、注意してください。
食べかけの納豆の場合は、パックに入れて冷蔵庫で保存するのではなく、清潔な容器に入れなおしてその日中に食べることを心掛けましょう。
10℃以下の環境に限り、常温保存も可能
納豆の保存適温は10℃以下のため、10℃以下の環境下に限って常温保存も可能です。
納豆を常温保存したい場合は、購入したパックのまま、10℃以下で直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
納豆は冷凍保存できる?
少々意外ですが、納豆は冷凍保存が可能な食材です。
冷凍すると菌が死滅してしまわないかと心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、冷凍下では菌は冬眠状態に入り、解凍するとまた活動を始めるため、その点も安心して保存ができます。
さらには、冷凍すると、冷蔵庫で保存する場合よりもかなり保存期間が長くなって日持ちするので、賞味期限内に食べきれないのであれば迷わず冷凍保存をしましょう。
納豆の冷凍保存の方法
納豆を冷凍する際は、パックごとジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
急いでいる場合や面倒くさい場合は、ジッパー付き保存袋に入れる工程を省いてそのまま冷凍庫に入れてしまっても構いませんが、冷凍焼けやにおい移りなどの問題が発生してしまうこともあるので、できるだけ早く食べるようにしてください。
また、小分けにしたいような場合は、1度に使う分だけ小分けしてラップで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍するのもおすすめです。
冷凍保存の期間
納豆の冷凍保存の期間は3ヵ月~半年ほどといわれています。
この保存期間は、発泡スチロールの容器に入った納豆やわら納豆、経木納豆のどれであっても同じです。
冷蔵保存と比べるとかなり日持ちするので、日持ち重視で保存したい方はぜひ冷凍保存をしてください。
解凍方法
冷凍した納豆を解凍する場合は、冷蔵庫に移して自然解凍しましょう。
急いで食べたい方などは電子レンジで解凍してしまうかもしれませんが、納豆を電子レンジで解凍してしまうと品質が悪くなるほか、納豆に含まれているナットウキナーゼという酵素が加熱によって壊れてしまうので、あまりおすすめできません。
納豆の保存方法まとめ
納豆の賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- 一般的な納豆の賞味期限は約8~10日
- 納豆を保存する場合は、パックのまま冷蔵庫で保存する
- 納豆を常温保存する場合は、10℃以下の環境に限る
- 納豆は冷凍保存が可能な食材
- 納豆を冷凍する保存方法が一番日持ちする保存方法(3ヵ月~半年)
以上が大まかなポイントです。
納豆が冷凍保存できるなんて知らなかったという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
近年、さらに健康志向の人が増え、納豆の需要もより高まっているように思いますから、この記事で説明したことを参考にして、冷凍保存などを積極的に活用し、上手に保存していただければ幸いです。