大豆は主役というよりは脇役のような形で食卓に登場することが多く、少し地味な存在ではありますが、無ければ何か物足りなさを感じてしまう、重要な食材ですよね。
大豆をはじめとした豆類は、1日に100g摂取することを推奨されていますが、毎日100g豆類を欠かさず摂取するというのは、なかなか難しいことです。
しかし、賞味期限の目安や長期保存ができる保存方法が把握できていれば、1日100g摂取するという目標も今よりは達成しやすくなるかもしれませんよね。
そこでこの記事では、大豆の賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。
大豆の茹で方や蒸し方についても解説していますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
目次
大豆の賞味期限
最初に、大豆の賞味期限について説明します。
以下では賞味期限の目安として日にちを説明しますが、基本的には、商品に記載されている賞味期限の範囲内で食べきるようにしてください。
乾燥大豆
乾燥大豆の賞味期限は、約2年です。
文字通り乾燥している大豆なので、非常に長持ちするのが特徴です。
上記の賞味期限の範囲であっても、大豆にカビが生えていたり、虫が湧いていたりするものは食べられませんので、勿体ないですが処分してしまいましょう。
水煮大豆
水煮大豆の賞味期限は、
- 缶詰タイプ(未開封)のものであれば約2~3年
- レトルトパウチタイプ(未開封)のものであれば約2~3ヵ月
です。
どちらのタイプも、1度開封してしまったものであれば賞味期限は約2日になります。
未開封の場合、缶詰のものとレトルトパウチのものでは賞味期限が異なるので、ストック用として長期保存したい場合は缶詰タイプのものを購入すると良いでしょう。
蒸し大豆(ドライパック)
蒸し大豆の賞味期限は、
- 缶詰タイプ(未開封)のものであれば約2年
- レトルトパウチタイプ(未開封)のものであれば約1年
です。
この蒸し大豆に関しても、1度開封してしまったものであれば賞味期限は約2日になってしまうので、注意しておきましょう。
大豆の保存方法(常温・冷蔵)
つづいて、大豆の保存方法について説明します。
乾燥大豆
しっかりと密閉包装されている乾燥大豆は、直射日光が当たらず、高温多湿でない、風通しが良くて涼しい場所(常温)で保存します。
ポリ袋の口を縛って閉じただけの簡易包装の乾燥大豆の場合は、清潔な瓶に入れ直してしっかりと密閉し、上記のような場所で保存します。
容器に入れ直すので少し手間はかかりますが、湿気や虫の被害に遭わないためにもぜひ行っていただきたい保存方法です。
また、どちらの包装タイプの大豆も、常温保存でなく、冷蔵庫の野菜室(加湿機能や照明機能がついていないもの)で保存するのが一番おすすめの保存方法です。
野菜室で乾燥大豆を保存すると、1年を通して同じ温度で保存ができ、虫が侵入する恐れもないため、賞味期限が長くなる傾向にあります。
さらに、乾燥大豆を水で戻して茹でたり、蒸したりしてから保存する方法もあります。
加熱してしまうと賞味期限は数日程度となり、あまり日持ちはしませんが、いつでも食べたいときにすぐ食べることができるので便利です。
以下にそれぞれの方法を記載しますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
- 大豆に付着している汚れを取るために、水でさっと洗う
- ボウルに大豆の量の4~5倍程度の水と大豆を入れ、約8時間放置して吸水させたら完成
※一晩ほど置いておくと大体は大丈夫です。
- 水で戻した大豆と、戻す際に使用した水全てを厚手の深底鍋に入れ強火で加熱する
- 沸騰したら水を追加して全体の温度を50℃程まで下げる
- 再沸騰したら灰汁(アク)を取り除き、弱火(豆が踊らない程度)で大豆が柔らかくなるまで煮込む
※煮ている間は落とし蓋をする
※終始、全ての大豆が常に水の中にある状態にし、水から大豆が顔を出している場合はその都度水を足す
※大豆に火が通ったかどうかは食べて確認するのが一番分かりやすい
- 蒸し器の下の鍋に水を入れ、お湯を沸かす
- 水で戻した大豆を蒸し器に入るサイズのザルに入れ、均等の厚みに並べる
- ①の湯が沸騰したら②を蒸し器の上の鍋に入れてフタをして、大豆が柔らかくなるまで蒸す
※時々、湯が残っているかを確認しながら蒸していく(火傷注意)
水煮大豆・蒸し大豆
未開封の水煮大豆・蒸し大豆は、直射日光を避けた涼しい場所(常温)で保存します。
開封済みの水煮大豆・蒸し大豆は、清潔なタッパーなどの密閉容器に入れ、しっかりとフタをして冷蔵庫で保存します。
大豆は冷凍保存できる?
大豆は、冷凍保存が可能な食材です。
特に手作りの水煮大豆や蒸し大豆、そして開封してしまった水煮大豆や蒸し大豆については冷蔵庫での保存だと賞味期限がかなり短くなってしまうので、冷凍保存がおすすめです。
大豆の冷凍保存の方法
手作りの水煮大豆であれば、煮汁にもうまみが残っているので、1度に使う分だけ小分けした煮汁と大豆を一緒にジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
金属製のトレーに平たく寝かせて冷凍すると、急速冷凍もできるほか、変な形で凍ってしまう心配も無くなるのでおすすめです。
その他、手作りの蒸し大豆や既製品で開封済みの水煮大豆、蒸し大豆に関しては水気を切ってからジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
水気を切って冷凍すると、凍らせてもある程度大豆同士がバラバラになるので、使う分だけ取りやすくなって便利です。
冷凍保存の期間
冷凍した大豆の冷凍保存の期間は、約1~3ヵ月です。
風味を大切にしたいのであれば、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
解凍方法
冷凍した大豆は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで解凍します。
解凍する際は、完全に解凍してしまうのではなく半解凍の状態にまで解凍して、調理に使用するのが良いという声もあるので、お好みで解凍状態を選んでいただければと思います。
また、煮汁と一緒に冷凍していない大豆については、凍ったままでも手でほぐすとすぐバラバラになるので、解凍せずに凍ったまま使いたい量だけ鍋やフライパンに直接入れて調理しても構いません。
大豆の保存方法まとめ
大豆の賞味期限や保存方法、冷凍保存については、
- 乾燥大豆の賞味期限は約2年、水煮大豆の賞味期限は缶詰が約2~3年、パウチが約2~3ヵ月、蒸し大豆の賞味期限は缶詰が約2年、パウチが約1年
- 乾燥大豆の保存方法は直射日光が当たらず、高温多湿でもない常温下か、冷蔵庫の野菜室
- 水煮大豆と蒸し大豆の保存方法は直射日光が当たらず、高温多湿でもない常温下
- 手作りの水煮大豆は煮汁ごとジッパー付き保存袋に入れて冷凍
- それ以外の水煮大豆、蒸し大豆は水気を切ってジッパー付き保存袋に入れて冷凍
以上が大まかなポイントです。
私たち日本人にとっては切っても切り離せない大豆。
とても身体にいいので、どんどん取り入れていきたいですよね。
この記事が、大豆をはじめとした豆類を積極的に食事に取り入れるヒントになれば幸いです!