ビタミンCやビタミンE、食物繊維が豊富で、風邪予防や整腸効果のあるキウイ。
その栄養の豊富さや、値段の手頃さ、食べやすさなどから、朝食によく食べられるフルーツですよね。
そんな万能なフルーツですから、腐らせてしまうことなく最後まで食べきりたいところですが、冷蔵庫に入れたまますっかり忘れてしまって、キウイがしなしなになっていたり、あるいは腐らせてしまったりすることもあるでしょう。
そこでこの記事では、キウイの賞味期限や長持ちする保存方法、冷凍保存の可否について説明します。
目次
キウイの賞味期限
キウイの賞味期限は熟し具合によって変わってきます。
塾したキウイ
熟したキウイは、
- 常温保存(15~20℃)する場合の賞味期限は約1週間
- 冷蔵保存する場合の賞味期限は約1~2週間
です。
熟していないキウイ
熟していないキウイは、
- 常温保存する場合の賞味期限は約1ヵ月
- 冷蔵保存する場合の賞味期限は約半年
とされています 。
カットしたキウイ
半分などにカットしたキウイの賞味期限は、冷蔵保存で約2日です。
以上のように、キウイの賞味期限は、キウイの熟れ具合や保存方法などで大きく異なります。
そのため、熟れ具合によっては上記の賞味期限内であっても腐ってしまうこともあります。
キウイにカビが生えている場合や、発酵した臭いがする場合、汁が出ている場合などは腐っている可能性がかなり高いので、食べないようにしましょう。
キウイの保存方法
キウイの長持ちする保存方法には、常温保存と冷蔵保存があります。
以下で、保存方法別に説明します。
熟したキウイを常温保存する方法
熟したキウイを常温保存する場合は、キッチンペーパーや新聞紙でキウイを1つずつ包み、さらに数個ずつビニール袋に入れて緩めに口を縛り、袋にいくつかの穴を開けて、直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
余裕があれば、キッチンペーパーや新聞紙を1度くしゃくしゃにしてからキウイを包むと、クッション材になるのでおすすめです。
袋にいくつかの穴を開けるのは、キウイが放出する二酸化炭素を袋内にこもらせないためです。
穴を開ける際は、爪楊枝を使うと簡単に穴が開けられます。
以上、常温保存の方法を説明しましたが、基本的に熟したキウイは冷蔵庫で保存するのがベストです。
熟していないキウイを常温保存する方法(おすすめの保存方法)
まだ固く、熟していないキウイ(人差し指と親指でキウイを縦に挟み、そっと押しても固いもの)は、常温保存をして追熟させることをおすすめします。
熟していないキウイを常温保存する場合も、熟したキウイと同じく、キッチンペーパーや新聞紙でキウイを1つずつ包み、さらに数個ずつビニール袋に入れて緩めに口を縛り、袋にいくつかの穴を開けて、冷暗所で保存してください。
この状態でおいておくと、室温が15~20℃の場合、約1~2週間で追熟させることができます(室温が高いと追熟は早くなり、低いと追熟は遅くなります)。
また、急いで追熟させたい場合は、ビニール袋にキウイ数個(新聞紙には包まない)と逆さまにした状態のリンゴを入れて、口を緩く縛り、袋にいくつかの穴を開けて冷暗所で保存しましょう。
そうすると、リンゴの発するエチレンガスの効果によって、早ければ2、3日で追熟させることができます。
リンゴによっては、“ふじ”や“サンふじ”など、エチレンガスの発生量が少ないリンゴもあるため、“王林”や“ジョナゴールド”などのリンゴを選ぶことが大切です。
熟したキウイ・熟していないキウイの常温保存は、夏の暑い時期には避けましょう。
また、冬の寒い時期についても、室温が-1.7℃を下回る場合はキウイが低温障害を起こしてしまう可能性があるため、保存を避けてください。
熟したキウイを冷蔵保存する方法(おすすめの保存方法)
熟したキウイを冷蔵保存する場合も、常温保存と同じ方法で、冷蔵室で保存します(チルド室は低温障害を起こしてしまう可能性があるので避けましょう)。
常温保存のときと同じように袋に穴を開けて冷蔵庫で保存すると、キウイが発するエチレンガスで他の食材の劣化を早めてしまうというデメリットもあります(きゅうりやサヤインゲン、白菜などが特にエチレンガスの影響を受けやすい野菜です)。
それを防ぎたい場合は、キウイを入れた袋の口をしっかり縛り、穴を開けずにそのまま冷蔵庫で保存するか、エチレンガスを吸着する冷蔵庫用アイテムを使用することをおすすめします。
熟していないキウイを冷蔵保存する方法
夏場など、熟していないキウイを冷蔵庫で保存する場合も、常温保存と同じ方法で、冷蔵室で保存します。
熟していないキウイを冷蔵庫で保存すると、追熟は起こりませんが、その分長期間保存ができるというメリットがあるので、追熟と長期保存どちらを行いたいかで常温・冷蔵保存を選ぶと良いでしょう。
カットしたキウイ
カットしたキウイは、全体をラップで包み、さらにポリ袋やジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
特に切り口をラップでしっかりと包んだ状態で保存するのが大切です。
さらに長期保存するならドライキウイがおすすめ
さらにキウイを長期保存させたい場合は、賞味期限が半年~1年ほどにもなるドライキウイにすることをおすすめします。
ドライキウイにする場合は、
- キウイの皮を剥き、均等にスライスする
- ざるなどにクッキングペーパーを敷き、キウイを並べる
- ②を風通しの良い室外に置き、1日に1度裏返しにする
- 水分が抜けきったら完成
以上の方法でドライキウイにします。
雨の日や湿度の高い日は屋内にしまうのがポイントです。
また、電子レンジでドライキウイを作る方法もあるので、気になる方はぜひ試してみてください。
キウイは冷凍保存できる?
キウイは冷凍保存が可能なフルーツです。
冷凍すると食感は大分損なわれてしまいますが、半解凍で食べるか加熱調理をすると気になりませんので、ぜひお試しいただきたい保存方法です。
キウイの冷凍保存の方法
キウイを冷凍保存する場合は、皮を剥いたキウイを適当なサイズにカットし、1度に使う分だけ小分けにしてラップで平たく包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
変色が気になるのであれば、キウイをカットした後に少量の砂糖を全体に馴染ませてから冷凍しましょう。
また、あらかじめジャムやペースト状に加工して冷凍すると余計に食感の変化が無くなるのでおすすめです。
冷凍保存の期間
冷凍したキウイの保存期間は約1~2ヵ月です。
それ以上の保存も可能ですが、冷凍焼けしてしまう恐れもあるので、できるだけ早めに食べてください。
解凍方法
冷凍したキウイは食感が悪いので、解凍せずに凍ったまま調理するか、半解凍でシャーベットのようにして食べることをおすすめします。
どうしても解凍したい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍をしてください。
キウイの保存方法まとめ
キウイの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- 熟したキウイの賞味期限は常温保存で約1週間、冷蔵保存で約1~2週間
- 熟していないキウイの賞味期限は常温保存で約1ヵ月、冷蔵保存で数ヵ月~半年
- 熟したキウイは1つずつ新聞紙に包み、数個ずつビニール袋に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめ
- 熟していないキウイは1つずつ新聞紙に包み、数個ずつビニール袋に入れて常温で保存するのがおすすめ
- キウイを冷凍する場合は、カットしたキウイをラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍
以上が大まかなポイントです。
キウイは食材のなかでもトップレベルに栄養が豊富な食材なので、上手く保存して最後まで食べきってくださいね。