2~4月に旬を迎え、ひな祭りには縁起物として食べられることの多いはまぐり。
値段は高価ですが、見た目の豪華さやそのおいしさから思わず奮発して買ってしまいたくなる食材ですよね。
お吸い物や酒蒸し、焼きはまぐりなどレシピも様々で、色々な食べ方で私たちを楽しませてくれるはまぐりですが、普段から馴染みのある食材とは言えないので、賞味期限や保存方法など、困ってしまうことも多々あると思います。
そこでこの記事では、はまぐりの賞味期限や保存方法、冷凍保存について分かりやすく説明します。
目次
はまぐりの賞味期限(消費期限)
はまぐりの賞味期限(消費期限)は約2~3日です。
これ以上長持ちすることもありますが、基本的には2~3日以内に食べきることをおすすめします。
また、スーパーなどで販売されている市販のはまぐりの場合は上記の期間ではなく、商品に記載されている賞味期限の範囲で食べきるようにしましょう。
しかし、賞味期限の範囲内であっても、はまぐりから異臭がする場合や、貝を触っても閉じない場合、砂抜き時などに水が濁っている場合などははまぐりが腐っている可能性がかなり高いので、勿体無いですが食べないようにしてください。
はまぐりの冷蔵庫での保存方法
はまぐりは常温保存ができないため、基本的に以下の手順で冷蔵庫で保存します。
はまぐりの砂抜きをする
はまぐりの殻同士を擦り合わせて洗った後、バットにはまぐりを重ならないように並べたら、濃度3%(水1ℓに対して塩30g)の食塩水をはまぐりの殻が少し出るくらいまで入れ、隙間ができるように(はまぐりが呼吸できるように)新聞紙で蓋をして、2~3時間程涼しい場所に置いておきます。
スーパーで購入したはまぐりは、商品によっては砂抜きを既に済ませているものもあります。
砂抜きが必要か不要かは商品に記載されていることが多いので、砂抜き前に確認しておきましょう。
また、砂抜き不要という記載があっても、念のため1時間程砂抜きをしておくとさらに安心です。
基本的に砂抜きは常温で行いますが、夏場などの暑い時期に砂抜きを常温で行うとはまぐりが傷んでしまう恐れがあるので、少々砂を吐くのが弱まってはしまいますが、冷蔵庫の野菜室で砂抜きをするようにしてください。
はまぐりの塩抜きをする
砂抜きしたはまぐりをザルにあげ、濡れ布巾をかけて1時間以上置いた後、流水ではまぐりを洗います。
冷蔵庫で保存する
はまぐりを濡らした新聞紙で平たく包み、冷蔵庫内が濡れないようにバットなどの上に乗せて冷蔵庫の野菜室で保存
バットに乗せると書きましたが、その代用として新聞紙の上からさらにラップで包んだり、ビニール袋に入れたり、タッパーに入れて蓋をして密閉させたりすると、はまぐりが死んでしまうので要注意です。
冷蔵庫が汚れないように受け皿を敷いておくのがバットの目的なので、何かで代用する場合は密閉しないということを心掛けておきましょう。
上記以外の保存方法として、塩水に浸けて保存する方法もありますが、その方法で保存するとはまぐりを休眠状態にすることができず、はまぐりが劣化しやすくなってしまうため、基本的には上記の方法で保存することをおすすめします。
長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめ
はまぐりは冷凍保存が可能な食材です。
はまぐりを冷凍すると、冷凍せずに食べる場合と比べて味や食感はやや劣ってしまいますが、冷蔵庫で保存するよりも格段に長持ちします。
そのため、長期保存をしたいという方には冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめの保存方法といえます。
はまぐりの冷凍保存の方法
はまぐりを生のまま冷凍する場合は、砂抜きと塩抜きを済ませたはまぐりをタッパーなどの密閉容器に入れ、そこにひたひたに浸かるくらいの水を入れたら、蓋をして冷凍します。
水を入れて保存すると、はまぐりの乾燥を防ぐことができるほか、冷凍した水にも旨味が溶け出しているので一緒に料理に使うことができるので、おすすめです。
あまり手間をかけたくないという方は、砂抜きと塩抜きを済ませたはまぐりを平らになるようにジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍するという方法でも構いません。
また、はまぐりを茹でて冷凍する場合は、砂抜きと塩抜きを済ませたはまぐりを沸騰した湯で殻が開くまで茹でて取り出し、茹で汁の中のアクや砂などをしっかり取り除いてから、はまぐりと茹で汁(はまぐりが浸かるくらいの量)を一緒にタッパーなどの密閉容器に入れて、熱が冷めてから冷凍します。
茹で汁にははまぐりの旨味が残っているので、捨てずに一緒に冷凍することをおすすめします。
どちらの場合も、砂抜きと塩抜きの下処理を済ませてから冷凍するので、普段あまり料理に時間をかけることができない方は、お休みの日などにこういった処理を終わらせて冷凍しておくと、忙しい日でもすぐに料理に使えるので便利ですよ。
はまぐりの冷凍保存の期間
はまぐりの冷凍保存の期間は約2週間です。
それ以上経っても食べることはできますが、おいしく食べたいのであればできるだけ早く食べることをおすすめします。
冷凍はまぐりの解凍方法
冷凍したはまぐりは、解凍せずに凍ったままの状態で料理に使うことが可能です。
そうすると、個体によって時間の差はありますが、生のときと同じように貝の口がパカッと開きます。
また、解凍してから料理をしたい場合は、多少殻が開きにくくなるかもしれませんが、冷蔵庫に移して自然解凍をすると良いでしょう。
はまぐりの保存方法まとめ
はまぐりの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- はまぐりの賞味期限は約2~3日
- はまぐりは砂抜きと塩抜きを済ませてから濡らした新聞紙で平らになるように包み、バットに乗せて冷蔵庫で保存
- はまぐりを生のまま冷凍する場合は砂抜きと塩抜きを済ませ、ジッパー付き保存袋に平らになるように入れて冷凍
- はまぐりを茹でて冷凍する場合は、砂抜きと塩抜きを済ませたはまぐりを殻が開くまで茹で、はまぐりと茹で汁(アクや砂を除いたもの)を一緒にタッパーに入れて冷凍
- はまぐりをおいしく食べたい場合は冷蔵保存、長期保存させたい場合は冷凍保存がおすすめ
以上が大まかなポイントです。
はまぐりは高価であまり普段から食べることはできない特別な食材ですから、これらの方法で最後までおいしく食べきっていただければ幸いです。