魚介類

わかめの賞味期限・保存方法は?冷凍保存はできる?

わかめ 保存方法

お味噌汁や酢の物などによく使われる、私たち日本人には欠かせない食材といえば、わかめですよね。

決まった時期にしか食べられない生わかめは、香りが豊かで食感も楽しく、1年中いつでも食べられる乾燥わかめや塩蔵わかめは、長期保存ができることといつでも気軽に食べることができる点が特徴です。

これらのわかめは、種類によって保存方法が少しずつ異なります。

そこでこの記事では、乾燥わかめ・生わかめ・塩蔵わかめの賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。

わかめの賞味期限(消費期限)

最初に、わかめの賞味期限について種類別に説明します。

以下では一般的に考えられているわかめの賞味期限の目安を記載していますが、購入したものであれば、基本的に商品に記載されている賞味期限の範囲内で食べきるようにしてください。

乾燥わかめ

乾燥わかめの賞味期限は、常温での保存で約1年とされています。

乾燥処理がされているのでかなり長持ちするのが特徴です。

食べたいときにそのままスープに入れたりして気軽に食べることができ、賞味期限も長いので、簡単ににわかめを食べたい方にはおすすめの種類となっています。

生わかめ

生わかめの賞味期限(消費期限)は、冷蔵庫での保存で約3~5日です。

生わかめは旬の時期にしか食べられないことに加えて、賞味期限も短いので、とても貴重な食材です。

貴重な生わかめの食感や風味を楽しみたい方、刺身などにして食べたい方にはおすすめの種類となっています。

保存方法や生わかめの状態によっては、上記の賞味期限の範囲内であっても生わかめが傷んでしまって食べられないこともあります。

わかめが溶けてヌルヌルとしていたり、異臭がしたり、変色しているような場合は、腐っている可能性が高いので、残念ですが食べないようにしましょう。

塩蔵わかめ

塩蔵わかめの賞味期限は、3ヵ月~半年です。

塩蔵加工がされているので、半生のような状態ですが意外と長持ちします。

食べる前に塩抜きの作業が必要ですが、それさえ行えばすぐに食べることができるので、長期保存をして少しずつわかめを食べていきたい方や、塩抜きを手間と感じない方にはおすすめの種類です。

わかめの保存方法

つづいて、わかめの保存方法について説明します。

乾燥わかめ

乾燥わかめは、購入した袋が密閉できるタイプのものであれば購入した袋のまま、密閉できないタイプのものであれば、シリカゲルなどの乾燥材と一緒にジッパー付き保存袋に入れて、直射日光も当たらず、高温多湿でもない常温下で保存しましょう。

湿気が苦手なほか、虫の被害にあうこともあるので、特に湿気と密閉には注意が必要です。

生わかめ

生わかめは、水で洗って砂などを落としてから沸騰したお湯でさっと茹でて(わかめが鮮やかな緑色になるまで)流水で冷まし、ザルにあげて水気を切ったらタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。

賞味期限が短い生わかめは、上記のように茹でてから保存することで賞味期限が少し長持ちします。

また、生わかめを塩蔵わかめや乾燥わかめにすると、さらに長期保存ができるのでおすすめです。

以下で、簡単にですが作り方を記載しておきますので、気になる方はぜひ作ってみてください。

塩蔵わかめの作り方
  1. 茹でたあと冷まし、しっかり水気を切ったわかめをボウルに入れ、適量の塩(荒塩)を全体に馴染ませるようにまぶす
  2. 上に重しをして、1晩冷蔵庫で寝かせる
  3. 出てきた水分を捨て、わかめに残っている水気をぎゅっと絞ったら、もう1度適量の塩を全体に馴染ませるようにまぶす
  4. 上に重しをして1晩冷蔵庫で寝かせ、出てきた水分、そしてわかめに残っている水気をぎゅっと絞ったら完成
乾燥わかめの作り方
  1. 茹でたあと冷まし、しっかり水気を切ったわかめをハンガーなどに1つずつかける
  2. 風が良く通る外に1日置いておく
  3. わかめが完全に乾燥していたら完成

塩蔵わかめ

塩蔵わかめは、

  • 購入したもので密閉ができるものならそのままの状態で
  • 密閉ができないものであればジッパー付き保存袋に入れて

冷蔵庫で保存します。

塩の効果で夏場以外は常温(直射日光・高温多湿を避けた場所)でも保存ができますが、冷蔵庫で保存する場合と比べると賞味期限が短くなってしまうので、できれば冷蔵庫で保存すると良いでしょう。

塩蔵わかめを食べる際は、必ず塩抜きをしてから食べるようにしてください。

水を入れたボウルに食べる分だけの塩蔵わかめを入れ、5分ほど水に浸けておく(その間に2~3回水をかえる)とおいしく食べられます。

あまり長く水に浸けておくとわかめが柔らかくなり、食感が悪くなるので注意が必要です。

また、1度塩抜きをして塩蔵わかめはあまり日持ちしませんので、できるだけ早く食べるようにしてください。

わかめは冷凍保存できる?

わかめは冷凍保存が可能な食材です。

冷凍すると賞味期限がかなり長くなるので、長期保存したい場合は迷わず冷凍保存をしましょう。

わかめの冷凍保存の方法

生わかめを冷凍する場合は、茹でたあと冷まし、しっかり水気を切って適当なサイズにカットしたわかめを1度に食べる分だけ小分けにして、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

塩蔵わかめは、そのままの状態でジッパー付き保存袋に入れて冷凍してください。

塩蔵わかめは塩の効果で冷凍してもガチガチに凍ることはありません。

わかめの冷凍保存の期間

  • 生わかめの冷凍保存の期間は約2~3ヵ月
  • 塩蔵わかめの冷凍保存の期間は約1年

です。

ある程度であればこれ以上の期間冷凍しても構いませんが、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

冷凍わかめの解凍方法

生わかめは、熱湯をかけて解凍し、調理に使ってください。

すでに下茹でしているので、長時間加熱する必要はありませんから、調理の仕上げの段階で解凍したわかめを投入し、さっと加熱する程度で構いません。

一方、塩蔵わかめについては、塩の効果で冷凍しても完全に凍ってしまうことはないので、特に解凍は必要ありません。

そのまま水を張ったボウルに入れて塩抜きしてから調理しましょう。

わかめの保存方法まとめ

わかめの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、

要点まとめ
  • 乾燥わかめの賞味期限は約1年、生わかめの賞味期限は約3~5日、塩蔵わかめの賞味期限は約3ヵ月~半年
  • 乾燥わかめは常温で保存、生わかめは下茹でしてから冷蔵庫で保存、塩蔵わかめはそのまま冷蔵庫で保存する
  • 生わかめを冷凍する場合は下茹でして冷まし、水分を取ってからジッパー付き保存袋に入れて冷凍
  • 塩蔵わかめを冷凍する場合はそのままジッパー付き保存袋に入れて冷凍
  • 冷凍した生わかめは約2~3ヵ月日持ちし、冷凍した塩蔵わかめは約1年日持ちする

以上が大まかなポイントです。

わかめは栄養分も豊富で、ダイエットなどの面でも大活躍する万能な食材ですから、これらの方法で上手に保存して、最後までしっかりと食べきっていただければ幸いです。