冬の代表的な野菜の1つといえば、やはり白菜ですよね。
白菜は、そのしゃきしゃきとした食感と、あまりくせのない味から、どの年齢層にも好まれている人気の野菜です。
しかし、家族に人気だからといっていざ白菜を丸ごと購入してしまうと保存方法が分からず困ったり、賞味期限を把握できずに腐らせてしまったりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、白菜の賞味期限や長持ちする保存方法、冷凍保存と常温保存の可否などについて説明します。
目次
白菜の賞味期限
最初に、白菜の賞味期限について説明します。
白菜には正確な賞味期限が記載されていないので、あくまでも目安程度に参考にしてください。
1個丸ごとの白菜
1個丸ごとの白菜の賞味期限は、
- 冷蔵庫で保存する場合、約1週間~1ヵ月
- 常温で保存する場合(冬季のみ)、約3~4週間
です。
冷蔵庫で保存する際の賞味期限の範囲が絞り切れなくて申し訳ないのですが、一般的に、11~2月の白菜は旬なので冷蔵庫内でも長持ちし、それ以外の時期の白菜はあまり長持ちしない傾向にあります。
また、購入時の状態や保存状況から、これらの範囲内であっても白菜が傷んでしまって食べられなくなることもあります。
全体が変色してしまったり、水分が出て葉が溶けていたり、腐敗臭がするような場合は腐ってしまっている可能性がかなり高いので、勿体ないですが処分しましょう。
よく、葉のところどころに黒い斑点模様が出ている白菜を見かけるかもしれませんが、それはポリフェノールによって起こるゴマ症というもので、決して腐っているわけではありません。
見た目には少し気になるかもしれませんが、全く支障はないので気にせず食べるようにしましょう。
半分などにカットした白菜
半分など、何分の1程度にカットした白菜の賞味期限は、冷蔵庫で保存する場合、約1週間です。
また、そのまま料理に使えるほどに細かくカットした(ざく切りなど)白菜の賞味期限は、冷蔵庫で保存する場合、約4~5日です。
このように、カットしたサイズによっても賞味期限が変わってくるので、賞味期限のことを考えてからカットすることをおすすめします。
カットした断面が多いほど傷むのは早くなるので、賞味期限を長くさせたい場合にはできるだけ断面の少ない状態で保存することを心掛けましょう。
白菜の長持ちする保存方法
つづいて、白菜の保存方法について説明します。
1個丸ごとの白菜(冷蔵保存)
1個丸ごとの白菜を冷蔵庫で保存する場合、乾燥を防ぐために全体を新聞紙に包み、芯を下にして立てた状態で保存します。
野菜は畑で育った状態のまま保存すると長持ちするため、白菜は立てて保存することが望ましいですが、冷蔵庫内の高さが足りない場合は、寝かせて保存しても構いません。
丸ごとの白菜を料理に使う際は、外側の葉から1枚1枚取って使うと、常に丸ごとの状態をキープできるのでおすすめです。
1個丸ごとの白菜は常温保存できる?
白菜の保存適温は0~5℃のため、冬の冷暗所に限って常温保存も可能です。
白菜を常温保存する場合、冷蔵保存と同じく、白菜全体を新聞紙で包み、立てかけた状態で冷暗所で保存します。
立てかけるのが難しい場合は、段ボールなどに入れると安定しやすいですよ。
冬季は冷蔵保存よりも常温保存の方が長持ちするとされているので、ぜひ試していただきたい保存方法です。
ただし、寒冷地など、常温で保存すると白菜が凍ってしまう可能性のある地域にお住まいの方は、冬季でも冷蔵庫で保存してください。
半分などにカットした白菜
半分など、何分の1程度にカットした白菜は、芯を取り除くか、芯に切込みを入れてから全体をラップで包み、冷蔵庫に入れて保存します。
芯をつけたまま保存すると、冷蔵庫内でも成長を続けてしまうので、劣化してしまいます。
そのため、少し面倒ではありますが、芯を取り除くか、切込みを入れるかのどちらかの作業はできるだけ行ってください。
また、ざく切りなどに細かくカットした白菜は、タッパーなどの密閉容器や、ジッパー付き保存袋に入れて保存しましょう。
白菜は冷凍保存できる?
白菜は冷凍保存が可能な食材です。
冷凍すると茹でた白菜のような食感になり、生の白菜の食感とは多少異なりますが、炒め物やスープの具にするとより違和感なく食べることができます。
白菜の冷凍保存の方法
白菜を生のまま冷凍保存する場合は、白菜の葉を1枚ずつ洗って水気を拭き取り、適度なサイズにカットして、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
また、冷凍庫にあまりスペースが無いのであれば、白菜をさっと茹でてから(かさを減らした状態で)冷凍する方法もおすすめです。
白菜を茹でて冷凍保存する場合は、白菜を45秒~1分ほど茹でて流水にさらしたら、水気を絞って適度なサイズにカットし、1度に使う分だけ小分けにしてラップで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
冷凍保存の期間
冷凍保存の期間は約1ヵ月です。
なかには半年ほど持つという声もありますが、冷凍焼けしてしまう恐れもあるため、できるだけ早く食べましょう。
解凍方法
冷凍した白菜を料理に使う際は、解凍せずに凍ったまま料理に使います。
解凍してから料理に使いたい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍をしてください。
白菜の保存方法まとめ
白菜の賞味期限や保存方法、冷凍保存・常温保存に関しては、
- 1個丸ごとの白菜の賞味期限は常温保存で約3~4週間、冷蔵保存で約1週間~1ヵ月
- 半分などにカットした白菜の賞味期限は冷蔵保存で約4日~1週間
- 1個丸ごとの白菜は新聞紙に包んで保存し、カットした白菜はラップや保存袋に入れて冷蔵保存
- 白菜を冷凍保存する場合は、適度なサイズにカットしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍
- 白菜の常温保存は冬の冷暗所に限って可能(白菜が凍るほどの寒冷地は常温保存×)
以上が大まかなポイントです。
11月~2月の旬の時期の白菜は、味もおいしく、価格も安いので、特におすすめです。
たとえ白菜を丸ごと購入しても、上記の方法で保存すると腐らせてしまうことなく最後まで食べきることができますので、ぜひ試してみてくださいね。