年中手に入れることができ、サラダから炒め物まで幅広く活躍してくれるきゅうり。
季節によってはスーパーで安売りされていることも多いので、1度に沢山購入する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、きゅうりは水分のとても多い野菜のため、すぐに傷んでしまうイメージがありますよね。
これでは安売りで大量に購入したとしても無駄にしてしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、きゅうりの賞味期限や長持ちする保存方法、冷凍保存について解説します。
目次
きゅうりの賞味期限
最初に、きゅうりの賞味期限について、丸ごとのきゅうりと切ったきゅうりに分けて説明します。
1本丸ごとのきゅうり
1本丸ごとのきゅうりの賞味期限は、
- 冷蔵庫での保存で約4~7日
- 常温での保存(室温が10~20℃程度の冬場のみ可能)で約3日
です。
買った状態のままで保存してしまうとさらに賞味期限は短くなりますが、適切な方法で保存すると以上のような賞味期限になります。
しかし、上記の賞味期限の範囲内であっても、きゅうりが柔らかくなり、水分が出ている場合や、カビが生えている場合、異臭がする場合などは傷んでいますので、勿体無いですが処分してしまいましょう。
切ったきゅうり
切ったきゅうりの賞味期限は切ったサイズによっても異なりますが、冷蔵庫での保存で約2~4日とされています。
きゅうりの断面が多いほど賞味期限が短くなるのが特徴で、
- 薄くスライスしたものは2日程度
- 半分などに切ったものは最大で4日程度
の賞味期限と考えておけば良いでしょう。
スライスしたものは、塩もみをしておくと1週間ほど長持ちするという声もあります。
きゅうりの保存方法
つづいて、きゅうりの保存方法について説明します。
1本丸ごとのきゅうり
1本丸ごとのきゅうりは、表面についている水分をしっかりと拭き取り、新聞紙やキッチンペーパーで1本ずつ包んだら、ポリ袋などに入れて(密閉はしない)、ヘタを上にして立てた状態で、冷蔵庫の野菜室で保存します。
きゅうりのヘタを上にして立てた状態で保存するのは、野菜は畑で育ったときと同じ状態で保存すると長持ちする特徴があるためです。
きゅうりのサイズに切ったペットボトルや牛乳パック、万が一倒れても割れないコップなどにきゅうりを入れて保存すると、簡単に立てることができるのでおすすめですよ。
冷蔵庫の高さが足りず、立てて保存できない場合はきゅうりを横に寝かせて保存しても構いません。
しかし、その場合は賞味期限が少し短くなるので注意しましょう。
また、きゅうりは10℃以下の場所で保存すると劣化してしまうので、10℃以上の温度設定の場所で保存することも大切なポイントです。
以上が基本的な保存方法ですが、冬などの寒い時期に限って(ただし室温10℃以上必要)、常温での保存も可能です。
常温で保存する場合は、冷蔵保存と同じ方法で、風通しの良い冷暗所で保存してください。
切ったきゅうり
半分などに切ったきゅうりは、全体をしっかりとラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
スライスなど、すぐに食べられるサイズにカットしたものは、ジッパー付き保存袋に入れてしっかりと空気を抜いて冷蔵庫で保存してください。
この際、塩もみをした状態でジッパー付き保存袋に入れ、冷蔵保存をするとさらに長持ちします。
また、ピクルスや漬け物、干しきゅうりにして保存すると、レシピによっては1ヵ月以上長持ちすることもあるので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
きゅうりは冷凍保存できる?
意外かもしれませんが、きゅうりは冷凍保存が可能な野菜です。
冷凍してしまうと、きゅうり特有のシャキシャキした食感が無くなってしまいますが、食感が気にならない料理(炒め物など、加熱する料理)にすると違和感なく食べることができますし、かなり長持ちするのでおすすめの保存方法となっています。
1本丸ごとのきゅうりの冷凍保存の方法
1本丸ごとのきゅうりは、水で洗い、完全に水分を拭き取ったら、1本ずつラップで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れ、しっかりと空気を抜いて冷凍します。
そのまま冷凍するので驚かれたかもしれませんが、手間もかからずすぐに保存できるのでおすすめです。
また、冷凍した1本丸ごとのきゅうりは、半解凍の状態で切ると切りやすいので、冷凍後の扱いも簡単です。
切ったきゅうりの冷凍保存の方法
スライスや一口大などに切ったきゅうりは、塩を振って5~10分程度置き、しっかりと水分を絞ったら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
水分をきちんと絞ることで、冷凍しても食感が残りやすいので、丁寧に水分を絞ることが大切です。
そのほかに、きゅうりをピューレ状にして、1度に使う分だけ小分けにし、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する方法もあります。
ピューレ状にしたきゅうりは、ポタージュやスムージー、ソースなどにすぐ使うことができるので冷凍してストックを作っておくと色々と役立ちますよ。
解凍方法
冷凍したきゅうりは冷蔵庫に移して自然解凍をしてください。
急いでいる場合は流水解凍などでも構いません。
また、すでに適当なサイズに切って冷凍したきゅうりや、ピューレ状のきゅうりを加熱調理するのであれば、解凍せず凍ったまま調理することもできます。
冷凍保存の期間
きゅうりは冷凍すると約1ヵ月持ちます。
風味や食感が気になる方はできるだけ早めに食べることをおすすめします。
きゅうりの保存方法まとめ
きゅうりの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- 1本丸ごとのきゅうりの賞味期限は約4~7日、切ったきゅうりの賞味期限は約2~4日
- 1本丸ごとのきゅうりは水気を取り、1本ずつラップしてポリ袋に入れ、立てて冷蔵庫で保存
- 切ったきゅうりはジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫で保存
- 1本丸ごとのきゅうりを冷凍する場合は1本ずつラップしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍
- 切ったきゅうりを冷凍する場合は小分けにしてジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍
以上が大まかなポイントです。
これらの方法を使うと、家庭菜園で大量にきゅうりを収穫できた方や、特売できゅうりを沢山購入した方も、焦ることなくゆっくりときゅうりを楽しむことができること間違いなしです。
興味を持った方は、ぜひ試してみてくださいね。