魚介類

あさりの賞味期限・保存方法は?冷蔵・冷凍どっちがおすすめ?

あさり 保存方法

味噌汁や酒蒸し、パスタなど、様々な料理で使われているあさりは、私たちにとても馴染みの深い食材です。

しかしあさりは賞味期限が短く、下処理にも手間や時間がかかるため、少し扱いにくいのが難点ですよね。

値段もそこまで安くないので、せっかく購入したのであれば賞味期限が切れないうちに、正しい下処理をした上でおいしく食べきりたいものです。

そこでこの記事では、あさりの賞味期限や保存方法、冷蔵保存と冷凍保存のどちらがおすすめかなどについて分かりやすく説明します。

あさりの賞味期限(消費期限)

あさりの賞味期限(消費期限)は冷蔵庫での保存で約1~2日とされています。

しかし、実際は商品によって1~5日ほどまで賞味期限に幅があるため、基本的には、商品記載の賞味期限を守るようにしましょう。

保存方法や、砂抜きの方法によっては、商品に記載されている賞味期限内であってもあさりが死んでしまい、食べられなくなってしまうこともあります。

  • あさりを触っても殻が開いたままで閉じない場合
  • 異臭がする場合
  • あさりを漬けている水が白く濁っている場合
  • 加熱してもあさりの殻が開かない場合

などはあさりが腐っている可能性がかなり高いので、取り除いて処分するようにしましょう。

あさりの保存方法

あさりを保存する際は、以下の手順で保存します。

砂抜きをする

スーパーで購入したものであれば、砂抜きの工程は省略しても構いません。

あさりの砂抜きのやり方

バットにあさりを重ならないように並べ、塩分濃度3%の食塩水(水1ℓに対して塩30g)をあさりの殻が少し出るくらいまで入れて、新聞紙でやや隙間ができるようにフタをして(密閉はしない)、2~3時間程度涼しい場所に置いておくとあさりの砂抜きができます。

スーパーなどのあさりはすでに砂抜きしていることが多いため(「砂抜き済み」などとパッケージに書いてあることもあります)、必ずしも砂抜きしなくてはいけないとは言いませんが、一応再度1時間程度砂抜きをしておくとさらに安心です。

夏など、常温下で砂抜きをしたらあさりが傷んでしまうような場合は、砂を吐く具合が弱まりますが冷蔵庫の野菜室(あさりの保存適温が10~15℃のため)で砂抜きをしましょう。

塩抜きをする

あさりをザルに上げ、常温で1時間程度放置して、あさりの塩抜きをします。

潮干狩りで獲ったあさりに限って塩抜きが必要です。

あさりを洗う

あさりをザルに上げ、流水で殻同士を擦り合わせるようにして洗います。

このとき殻が閉じないあさりは、弱っているか死んでしまっている可能性がかなり高いので、残念ですが取り除いて処分しましょう。

冷蔵庫で保存する

バットにあさりを重ならないように並べ、塩分濃度3%の食塩水(水1ℓに対して塩30g)をあさりの殻が少し出るくらいまで入れて、新聞紙でやや隙間ができるようにフタをして、冷蔵庫の野菜室で保存します。

あさりの保存適温が10~15℃のため、チルド室などではなく比較的温度の高い野菜室で保存します。

食塩水は1日に1回は新しいものに交換するようにしてください。

食塩水に浸して保存する方法の他に、あさりを新聞紙で包み、新聞紙を霧吹きなどで軽く濡らしたら、ボウルに入れてそのまま冷蔵庫で保存するという方法もあります。

この場合、新聞紙は半日に1回取り替えなくてはいけません。

こちらの保存方法の方が、あさりがおいしく保存できるという意見もあるので、好みで保存方法を選択すると良いでしょう。

あさりは冷凍保存できる?

意外かもしれませんが、あさりは冷凍保存が可能な食材です。

冷蔵保存よりもかなり日持ちするため、長期保存をしたい方には冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめです。

あさりの冷凍保存の方法

殻ごと冷凍する場合

あさりを殻ごと冷凍する場合は、砂抜きと塩抜き、擦り洗いを済ませたあさりをタッパーなどの密閉容器に入れ、そこにあさりがひたひたに浸かるくらいの水を入れ、フタをして冷凍します。

水を入れることによってあさりの乾燥を防ぐことができるほか、その水にあさりの旨味が溶け出しているので、調理の際に水も一緒に使うこともでき、おすすめの保存方法です。

また、殻ごと冷凍する方法には、砂抜きと塩抜き、擦り洗いを済ませたあさりを、しっかりと水気を切ってから金属のトレイなどに並べて冷凍し、あさりが凍ったらジッパー付き保存袋に入れ、冷凍庫で保存するという方法もあります。

水に浸していない分乾燥してしまう恐れがありますが、急いでいる場合にはおすすめの保存方法です。

身だけ冷凍する場合

あさりを殻から外して身だけを冷凍する場合は、砂抜きと塩抜き、擦り洗いを済ませたあさりと水を火にかけ、さらに塩と酒を入れて沸騰させたら弱火で数分煮て、むき身と茹で汁を別々に冷凍します。

この方法で冷凍すると、少し手間はかかりますが身と旨味の詰まった茹で汁の両方が保存できるのでおすすめです。

そこまで時間がない方は、電子レンジであさりを2分ほど加熱すると殻が開くので、むき身にしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍すると良いでしょう。

あさりの冷凍保存の期間

どの保存方法でも、あさりの冷凍保存の期間は約1ヵ月です。

1ヵ月以上冷凍保存することもできますが、風味や食感はどんどん劣化するので、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

解凍方法

あさりは、解凍せずに凍ったまま料理に使います。

低温で緩やかに解凍すると蝶番(ちょうつがい)が壊れてあさりの殻が開かなくなってしまうため、沸々と沸騰しているところに凍ったままのあさりを入れることが大切です。

また、むき身に限って冷蔵庫に移して自然解凍することも可能です。

上記のとおり、殻つきあさりを緩やかに解凍することはできませんが、むき身であれば心配する必要はありません。

自然解凍する際は前日から冷蔵庫に移しておきましょう。

あさりの保存方法まとめ

あさりの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、

要点まとめ
  • あさりの賞味期限は商品にもよるが、約1~2日
  • あさりは砂抜き、塩抜き、擦り洗いを済ませて3%の食塩水に浸け新聞紙を被せて、冷蔵庫の野菜室で保存
  • あさりを冷凍保存する際はタッパーに殻付きあさりとひたひたの水を入れ、フタをして保存
  • 冷凍保存の期間は約1ヵ月で、解凍せず凍ったまま料理に使用する
  • あさりを2日以内に食べるのであれば冷蔵保存がおすすめで、さらに日持ちさせたいのであれば冷凍保存がおすすめ

以上が大まかなポイントです。

最近は決して安くないあさりですから、これらの方法であさりを上手に保存し、様々な料理にアレンジして最後までおいしく食べていただければ幸いです。