果物類

栗の賞味期限・ベストな保存方法まとめ「冷凍保存はできる?」

栗 保存方法

秋の味覚の代表ともいえる栗は、おやつにもおかずにもなる万能な食材です。

しかし通年食べられる食材ではないので、どのくらいの期間保存ができるのか、どういった方法で保存するのが良いのかなど、分からないことも沢山あるのではないかと思います。

この記事ではそんな栗の賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。

栗の賞味期限・消費期限

最初に栗の賞味期限について、栗の状態別に場合を分けて説明します。

生の栗

生の栗の賞味期限は、約1週間~3ヵ月です。

幅があるのは、保存の方法や、栗の内部に侵入している虫の有無によって賞味期限が異なるからです。

常温で保存すると賞味期限は短くなり、冷蔵庫で保存すると賞味期限が長くなるのですが、詳しくは次の栗の保存方法の項目で説明します。

茹でた栗

茹でた栗の賞味期限は、約3日です。

生の栗よりも賞味期限がかなり短くなってしまいますので、1度茹でてしまった栗はできるだけ早く食べきるようにしましょう。

真空パックの栗(生の剥き栗)

真空パックの栗には、甘露煮や、スナック感覚でそのままつまめる甘栗風のものなどもありますが、ここでは生の剥き栗が真空処理されているものを指します。

真空パックの栗の賞味期限は、約3~5日です。

真空状態だと賞味期限が長いような気がしてしまいますが、意外と短いので早めに食べきる必要があります。

しかし、真空パックの栗の賞味期限は商品によって以上で述べた期限と異なることもあります。

そういった場合は、商品に記載されている賞味期限を守るようにしましょう。

栗の保存方法

続いて、栗の保存方法について説明します。

保存方法も栗の状態で異なりますので、その栗に合った方法で保存しましょう。

生の栗

生の栗は、常温でも冷蔵でも保存ができます。

常温保存の方法

常温で保存する際は、そのまま新聞紙に包んで冷暗所で保存するか、栗全体を水に浸けて冷暗所で保存してください

水に浸ける場合は、毎日水を変えるようにしましょう。

どちらの場合でも、賞味期限は1週間前後です。

いくら冷暗所といっても常温なので、あまり長持ちはしないと考えておいた方が良いでしょう。

栗の内部に虫が侵入していれば、さらに賞味期限が短くなることもあります。

冷蔵保存の方法

冷蔵で保存する場合は、1日程度天日干しをして余計な水分を抜き、洗わずに(汚れは拭き取る程度)新聞紙に包んで、冷蔵庫のチルド室で保存してください。

新聞紙が湿ったら新しい新聞紙に変えるのもポイントです。

冷蔵保存の賞味期限は約1~3ヵ月です。

常温よりもはるかに長持ちするので、しばらく食べる予定が無ければとりあえず冷蔵保存をしておきましょう。

生の栗を0℃以下で3日~6週間ほど置いておくと、デンプンが糖に変わって甘味が増すとされていて、これを“糖化”といいます。

長期保存と栗の糖化を同時に行うことのできる冷蔵保存は特におすすめです。

茹でた栗

茹でた栗は、茹でたての場合、荒熱をとって水気を切り、タッパーなどの密閉容器やジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存してください。

真空パックの栗(生の剥き栗)

真空パックの栗は、真空パックのまま冷蔵庫に入れて保存しましょう。

栗は冷凍保存できる?

栗は冷凍保存が可能です。

冷凍すると長持ちするので、期限をあまり気にせずゆっくり食べたいような場合には、迷わず冷凍しましょう。

生の栗

冷凍保存の方法

生の栗は、冷蔵保存する場合と同じく1日程度天日干ししてから1度に使う分だけ小分けにして、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍してください。

栗の甘味を増やしたいのであれば、冷凍する前に先ほど述べた栗の糖化を実践してから冷凍するようにしましょう。

皮に関しては、剥いても剥いてなくてもどちらでも構いません。

すぐに冷凍したい場合には皮を剥かずに冷凍して良いですし、食べるときに手間をかけたくない場合はあらかじめ皮を剥いてから冷凍するのが良いでしょう。

1度冷凍してから皮を剥くと、鬼皮(栗の外側の固い皮)と渋皮(栗の内側の薄い皮)が一緒に剥けるので楽ですよ。

冷凍保存の期間

冷凍保存の期間は、約半年です。

しかし、風味が落ちてしまう可能性もあるのでできるだけ早く食べるようにしましょう。

解凍方法

栗の皮を剥きたい場合は、5分ほど熱湯に浸けるか、少し自然解凍させて皮を剥いてください。

皮をつけたまま蒸し栗などにする場合は、解凍せず凍ったまま使って構いません。

すでに皮を剥いている栗も、解凍せずに凍ったまま料理に使用しましょう。

茹でた栗

冷凍保存の方法

冷凍すると栗が柔らかくなってしまいがちなので、少し固めに茹でて粗熱をとり、水気を切ってから、ラップに平たく包んでさらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

この場合も、皮は剥いても剥いてなくても構いません。

都合に合わせてどちらかを選択しましょう(生栗と同様、冷凍してから皮を剥くと鬼皮と渋皮が一気に剥けるので簡単です)。

また、栗のポタージュやマロンクリームにしたい場合はあらかじめペースト状にしてから冷凍する方法もあります。

その場合も冷凍方法は同じで、1度に使う分だけ小分けにして平たくラップに包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

冷凍保存の期間

冷凍保存の期間は約1ヵ月です。

生栗を冷凍するよりも保存期間が短いので注意してください。

解凍方法

解凍する際は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジで解凍します。

真空パックの栗

冷凍保存の方法

真空パックの栗は、真空パックのまま冷凍します。

元々冷凍されているものを購入した場合は確実に冷凍保存ができますが、冷蔵の商品を購入した場合は冷凍がおすすめできないこともあります。

確実においしく保存したい場合には購入先に聞いてみると安心です。

冷凍保存の期間

商品によっても異なりますが、約1年冷凍保存ができます。

解凍方法

商品によっても異なりますが、基本的には解凍せず、凍ったまま料理に使用してください。

栗のベストな保存方法

栗は、糖化をさせつつ冷蔵保存をするか、糖化をさせてから冷凍保存をするのがベストな保存方法だといえます。

冷蔵保存をするか冷凍保存をするかは、保存したい期間によって異なるので、都合に合わせて選択してください。

栗の保存方法まとめ

栗の賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、

要点まとめ
  • 栗の賞味期限は約3日~3ヵ月(生栗や茹で栗、保存状況などによって異なる)
  • 生の栗を常温、冷蔵保存する場合は、新聞紙に包んで保存
  • 茹でた栗は水気を切って密閉容器や保存袋に入れて冷蔵保存
  • 生の栗を冷凍保存する場合は、天日干しをした後、ジッパー付き保存袋に入れて保存
  • 生の栗の冷凍保存期間は約半年で、調理の際は解凍せずに使う
  • 茹でた栗を冷凍保存する場合は、ジッパー付き保存袋に入れて保存
  • 茹でた栗の冷凍保存期間は約1ヵ月で、解凍は自然解凍か電子レンジで解凍
  • 真空パックの栗の冷凍保存期間は約1年で、調理の際は解凍せず使う
  • 栗のベストな保存方法は糖化させて冷蔵保存か、冷凍保存

以上が大まかなポイントです。

栗は子供から大人まで、広く愛されている秋の味覚なので、上手く保存して、おいしく料理していただければ幸いです。