ほうれん草は手間というほどの大した下処理もなく、鉄分などの栄養分も豊富なので、いつも常備しておきたくなる食材です。
何かと便利なほうれん草ですが、葉野菜なので劣化が早く冷蔵庫の中でダメにしてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
この記事ではほうれん草の保存方法や賞味期限、冷凍保存について説明します。
目次
ほうれん草の賞味期限・消費期限
ほうれん草は加工食品ではないので、明確な賞味期限や消費期限はありません。
そのためはっきりと賞味期限が定められているわけではありませんが、ほうれん草の賞味期限の目安は約1週間とされています。
しかし、ほうれん草は葉野菜ですから特に傷むのが早く、1週間も持たない場合も勿論あります。
茎が柔らかくなっていたり、ほうれん草の水分が出てしまっていたり、葉がどろどろになっている場合は、腐ってしまっている可能性があるので食べるのはやめておきましょう。
逆に葉や茎が少ししおれている程度なら、水の入ったボウルにしばらくつけておけば大体が元に戻りますので、捨ててしまわないようにしてください。
こういったほうれん草の状態と、目安の保存期間の1週間を考慮して食べられるかどうかの判断をしてもらえればと思います。
ほうれん草の保存方法
冷蔵庫で保存
ほうれん草の保存温度には0~5℃が適しているとされています。
そのため、保存は冷蔵庫で保存するようにしてください。
ご自宅の冷蔵庫にチルド室が完備されている場合は、チルド室に保存するようにしましょう。
冷蔵庫のチルド室の一般的な温度は約0~1℃とされていて、ほうれん草の保存温度に一致しているので、こちらに保存するのが最適です。
もし冷蔵庫にチルド室がない場合には、冷蔵室で保存するようにしてください。
いつも野菜室で保存している人が多いかもしれませんが、野菜室の一般的な温度は約3℃~8℃で、ほうれん草の保存には少し温度が高すぎることもあるので、冷蔵室で保存することをおすすめします(ちなみに冷蔵室の温度は約3~6℃が一般的です)。
冬場でほうれん草の保存温度を満たしている場合は常温保存も可能
冬場で、室温がほうれん草の保存温度を満たしている場合には常温保存も可能です。
冷蔵庫でほうれん草を保存しておくスペースが取れない際などには、こういった保存場所も候補に入れておきましょう。
保存の際は濡らしたペーパーに包んでポリ袋に入れ、立てて保存
ほうれん草を保存する際には、濡らしたキッチンペーパーや新聞紙などで全体を包み、さらにポリ袋などに入れて立てて保存します。
ほうれん草は乾燥に弱いので、必ず濡らしたペーパー等でほうれん草を包んでからポリ袋に入れるようにしましょう。
ほうれん草を立てて保存する理由は、畑で育っていたままの形で保存する方が野菜が長持ちするためです。
口の広いコップなどに入れると、冷蔵庫の中でも立たせることができます。
ただし、立てて保存するにはある程度高さが必要なので、チルド室にそこまでの高さが無ければ立てての保存は難しいかもしれません。
ほうれん草は冷凍保存できる?
ほうれん草は冷凍保存することができます。
ほうれん草の冷凍保存の方法
冷凍保存する際の一番のおすすめは、ほうれん草を茹で、水気を絞ってから一度に使う分だけ小分けにしてラップで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて保存をする方法です。
また、茹でたほうれん草をミキサーやフードプロセッサーなどでペースト状にしてラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存する方法もあります。
一度火を通すのが面倒くさい場合は、生のまま冷凍保存をしましょう。
その際はほうれん草を何等分かに切って、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍してください。
冷凍保存をすると約1か月程度の保存が可能です。
しかし、生のほうれん草は特に早く食べることをおすすめします。
解凍方法
茹でたほうれん草をお浸しなどにしたい場合は冷蔵庫に移して自然解凍をするか、電子レンジで解凍をしてください。
電子レンジで解凍する場合には、一度茹でて火を通してあるほうれん草なので、あまり熱を通しすぎないように注意しましょう。
茹でたほうれん草をお味噌汁やクリーム煮に入れるなど、もう一度火にかける場合には、解凍はせず凍ったまま使って構いません。
ペースト状のほうれん草も解凍せずに凍ったまま使いましょう。
パスタのソースやスープにするとおいしいですよ。
生のほうれん草は、アクが気になる方は凍ったままのほうれん草を沸騰したお湯に入れ、数十秒茹でてから使うようにしましょう。
気にならない方は凍ったまま使っても構いません。
まとめ
ほうれん草の保存方法、賞味期限、冷凍保存に関しては
- ほうれん草の賞味期限は約1週間
- 保存する際は濡らしたペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫のチルド室か冷蔵室に立てて保存
- 冷凍保存する際は茹でるか茹でて潰すかをしてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて保存(面倒な場合は生のまま方法も可能)
- 解凍は冷蔵庫に移して自然解凍か、電子レンジで解凍、あるいは凍ったまま使う
これらがポイントです。
適切に保存をして、栄養豊富なほうれん草を最後まで新鮮なまま食べてくださいね。