麺類

パスタの賞味期限・保存方法は?冷凍保存はできる?【乾燥麺・茹でた後】

パスタ 保存方法

値段が手頃で、ボリュームも満点、調理にもそこまで手間がかからないという三拍子揃った食材、パスタ。

それらに加えてカルボナーラやナポリタン、和風パスタなどのように味付けも様々あるので飽きることが無く、節約中の学生や主婦の方にはとても役立つ食材ですよね。

家にあるととても重宝するので、必ず常備しているという方も多いとは思いますが、常備している上でパスタの賞味期限や適切な保存方法について気になったことはありませんか?

そこでこの記事では、パスタの賞味期限や保存方法、冷凍保存について、未開封、開封後、茹でた後などに場合を分けて分かりやすく解説します。

パスタの賞味期限

最初に、パスタの賞味期限について説明します。

未開封の乾燥麺

未開封の乾燥麺の賞味期限は常温保存で約3年とされています。

意外かもしれませんが、パスタやマカロニなどの乾燥麺は製造されてから約1~2年で少しずつ食感が良くなると言われています。

寝かせるとおいしさが増すなんて、チーズやお酒のようですね。

また、3年以降であっても、適切な状態で保存されているのであれば食品衛生上問題なく食べることができます。

したがって、未開封の乾燥麺の場合、基本的には3年以内であればおいしく食べることができて、それ以降のものであれば適切な保存状態であれば特に問題も無く食べることができると考えておけば良いでしょう。

開封後の乾燥麺

開封後の乾燥麺は、適切な状態で保存して、できるだけ早めに食べきることを意識してください。

賞味期限を明示することは難しいですが、開封してから数ヵ月程度であれば安心して食べられることが多いようです。

ただし、数ヵ月以内であれば確実に食べることができるというわけではないので、カビが生えていないか、茹でたものを少し食べてみて変な味がしないか、など、充分確認してから食べるようにしましょう。

茹でたパスタ

茹でたパスタの賞味期限は冷蔵保存で約1~3日です。

弾力などの食感を大事にして食べたいのであれば、1日以内に食べきることをおすすめします。

やや歯ごたえや弾力に欠けた状態でも構わないのであれば、2~3日以内に食べきると良いでしょう。

昔ながらの喫茶店で提供されているナポリタンのような少し柔らかく、もちもちした感じの食感にしたいのであれば、茹でて少し日数が経ったパスタを使用すると再現度が高くなりますよ。

パスタの保存方法

つづいて、パスタの保存方法について説明します。

茹でる前と茹でた後では保存方法が全く異なるので、それらの点について注意しながらお読みいただければと思います。

未開封の乾燥麺

未開封の乾燥麺の場合は、包装袋のまま、直射日光・高温多湿を避けた常温下の場所で保存します。

缶詰などを保存しているパントリーにそのまま保存しておけば問題はありません。

開封後の乾燥麺

開封後の乾燥麺の場合は、しっかりと密閉した状態で直射日光・高温多湿を避けた常温下の場所で保存します。

シリカゲルを入れたり、包装袋の口を輪ゴムなどでしっかりと閉じて密閉したりしても良いですし、保存することを想定してチャック付包装のものを購入するのも良いでしょう。

または、プラスで費用がかかってしまいますが、パスタ専用の保存容器などを購入して保存するのも1つの方法です。

開封後の乾燥麺の保存で特に気を付けなくてはいけないことは、湿気と虫による被害です。

輪ゴムで閉じた程度ではこれらを防ぎきれない可能性もあるので、心配な方はしっかりと密閉ができるパスタ専用の保存容器で保存することをおすすめします。

また、ふつうは常温の保存で良いのですが、虫害が気になるのであれば、虫が侵入できないように冷蔵庫で保存しても構いません。

冷蔵保存の場合は臭いの強いものの近くで保存するとパスタに臭いが移ってしまうこともあるので、特にその点に注意して保存しましょう。

茹でたパスタ

茹でたパスタを保存する場合は、以下の手順で保存してください。

まず、茹で時間を約1~2分ほど短くして、アルデンテの状態になるようにパスタを茹でます。

これによって保存中に伸びて柔らかくなってしまうのを抑えることができます。

次に流水でさっと冷やし、しっかりと水気を切します。

余熱で火が通らないように冷やすことが大切です。

上記のパスタにサラダ油かオリーブオイルをしっかりと絡めます。

これによりパスタがパサついたり、くっついたりするのを防ぐことができ、おいしい状態をキープできます。

ミートソースなどの場合は油の代わりにソースをしっかりと絡めておいてください。

タッパーなどの密閉容器に入れ、空気に触れないようにして冷蔵庫で保存します。

この方法で保存すると、たとえ茹でて時間が経ったパスタであってもおいしさを残しつつ保存ができるので、ぜひ試してみてくださいね。

パスタは冷凍保存できる?

茹でた後のパスタであれば、冷凍保存は可能です。

パスタを茹でてしまったけど、3日以内に食べきることができない場合や、いつでもすぐに食べられる状態でパスタを保存しておきたいなどという場合には、冷凍保存をおすすめします。

また、1度に沢山茹でて保存しておくことで、ガス代などの節約にもなりますよ。

茹でたパスタの冷凍保存の方法

パスタは冷蔵保存の際と同じように、

  1. 茹で時間を約1~2分ほど短くして、アルデンテの状態になるようにパスタを茹でる
  2. 流水でさっと冷やし、しっかりと水気を切る
  3. ②のパスタにサラダ油かオリーブオイルをしっかりと絡める(この時点でミートソースやナポリタンなど、味付けをしておいても構わない)
  4. 1食分ずつ小分けにし、ジッパー付き保存袋に平らになるように入れて冷凍する(お弁当サイズに、ミニカップなどに入れて保存するのもおすすめ)

このような手順で冷凍します。

茹でたパスタの冷凍保存の期間

茹でたパスタの冷凍保存の期間は約1ヵ月です。

冷蔵保存と比べるとかなり長持ちします。

解凍方法

冷凍したパスタを解凍する際は、電子レンジで解凍するか(この場合ジッパー付き保存袋が電子レンジ対応かどうかを確認する)、冷蔵庫に移して自然解凍してください。

スープパスタなどにしたい場合は凍ったまま調理するのも良いでしょう。

パスタの保存方法まとめ

パスタの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、

要点まとめ
  • 未開封の乾燥麺の賞味期限は約3年、茹でたパスタの賞味期限は約1~3日。開封後の乾燥麺は早めに食べきる
  • 乾燥麺を保存する際はしっかりと密閉して、直射日光・高温多湿を避けた常温下で保存
  • 茹でたパスタを保存する際は硬めに茹でて油を絡めた状態でタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵保存
  • 茹でたパスタを冷凍保存する際は冷蔵保存と同じ方法で保存

以上が大まかなポイントです。

パスタはとても身近な食材で、常備しておけばすぐ食べることができるお助け食材なので、これらの方法で適切に保存して、最後までおいしく食べきっていただければ幸いです。