食物繊維が豊富で、美容にも健康にも良いごぼう。
きんぴらごぼうや筑前煮、炊き込みご飯など、特に和食には欠かせない食材ですよね。
ごぼうは1本単位で販売されていることが多い野菜ですが、1度に使い切れないことも多々あるのではないでしょうか。
この記事では、ごぼうの賞味期限や保存方法、冷凍保存について説明します。
目次
ごぼうの賞味期限
まずは、ごぼうの賞味期限について、土付きごぼう、洗いごぼう、切ったごぼうの順に説明します。
1本丸ごとの土付きごぼう
土付きごぼうの賞味期限は、常温で保存すると約1週間、冷蔵で保存すると約1~2週間です。
土が付いているごぼうは、他のごぼうより賞味期限が長くなるのが特徴です。
そのため、洗う手間はかかりますが、すぐに食べることが確定されていないのであれば、土付きごぼうを購入することをおすすめします。
また、保存状態などによって上記の範囲内であってもごぼうが傷んでしまうこともあります。
ごぼうが干からびていたり、ぐにゃぐにゃと柔らかくなっていたり、異臭がしたりする場合は傷んでいる証拠です。
これらの際は残念ですが、食べないようにしましょう。
ごぼうがピンクに変色してしまうこともありますが、それはポリフェノールによる変色で、傷んでいるわけではありません。
やや味は落ちていますが、その他に傷んでいる様子が見られない場合は食べることができます。
1本丸ごとの洗いごぼう
洗いごぼうの賞味期限は、約4~6日です。
土が洗い流されている分、賞味期限も短くなっていますので注意しましょう。
切ったごぼう
ささがきや千切り、ぶつ切りなどに切ったごぼうの賞味期限は約3~4日です。
空気に触れる部分が多いため、賞味期限はかなり短くなっています。
ごぼうの保存方法
次に、ごぼうの保存方法について説明します。
保存方法もごぼうの状態によって違うので、土付きごぼう、洗いごぼう、切ったごぼうの順で述べていきます。
1本丸ごとの土付きごぼう
土付きごぼうは、常温でも、冷蔵庫でも保存が可能です(新ごぼうは冷蔵庫のみで保存可能)。
土付きごぼうを常温で保存する場合は、土を洗い流さずにそのまま新聞紙に包み、根を下にして(細い方が根です)、立てた状態で風通しの良い冷暗所で保存してください。
しかし、夏は常温だとかなり温度が高くなることが予想されるので、常温での保存はできません。
ごぼうを立てかけて保存するのは、畑で育ったままの状態で保存するためです。
畑で育ったままの状態で野菜を保存すると、賞味期限が長くなると言われています。
また、土付きごぼうを冷蔵庫で保存する場合は、常温と同様に土を洗い流さずにそのまま新聞紙に包み、さらにポリ袋などに入れ、軽く口を閉じて野菜室で保存します。
やはりこの場合でも立てかけて保存するのが良いのですが、家庭の一般的な冷蔵庫だとそれは難しいので、寝かせて保存するか、半分などに切って保存してください。
切り分ける場合は、切り口に土を付けておくと良いでしょう。
1本丸ごとの洗いごぼう
洗いごぼうは、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ、可能であれば立てた状態して、野菜室で保存しましょう。
ごぼうは乾燥が苦手なため、新聞紙やキッチンペーパーが乾いていたら新しいものに交換してください。
度々交換するのが面倒な方は、新聞紙などで包む工程の代わりにラップで包むようにしても構いません。
切ったごぼう
切ったごぼうは、酢水に浸けたまま冷蔵庫で保存します。
その際、酢水は毎日変えてください。
酢水に浸けると栄養素が失われていくため、先ほど述べた賞味期限内であってもできるだけ早めに食べきることをおすすめします。
ごぼうは冷凍保存できる?
ごぼうは冷凍保存が可能な食材です。
冷凍すると賞味期限がさらに長くなるので、すぐに料理に使う予定が無い場合であればぜひ冷凍保存をしましょう。
ごぼうを生のまま冷凍保存する方法
ごぼうを生のまま冷凍保存する場合は、
- ごぼうの皮を剥き、3~4㎝の長さにカットする
- 酢水にさらし、水気を綺麗に取る
- 一度に使う分だけ小分けにしてラップで包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて冷凍
以上の手順で冷凍をします。
料理に使う際には、そのサイズのまま使うか、さらに好きなサイズにカットして使ってください。
ごぼうは凍ったままでもカットできます。
難しい場合は数分常温でおいてカットしましょう。
ごぼうを炒めて(茹でて)冷凍保存する方法
ごぼうを炒めるなど、火を通してから冷凍保存する場合は、
- ごぼうの皮を剥き、ささがきや千切りなどに切る
- 酢水にさらし、水気を取る(茹でるなら水気は取らなくて良い)
- サラダ油でさっと炒めるか、軽く茹でる
- 冷めたら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍(約2時間後に袋ごと揉むとごぼう同士がバラバラになって使いやすくなるのでおすすめ)
以上の手順で冷凍をします。
ふつう、ごぼうをささがきや千切りなどに細かく切って冷凍すると、食感が悪くなりがちなのですが、一度ごぼうに火を通してから冷凍すると、食感も保たれやすくなります。
そのため、細かく切ってから冷凍したい場合は、こちらの方法で冷凍するのがおすすめです。
冷凍保存の期間
ごぼうを生のまま冷凍する場合も、火を通してから冷凍する場合も、保存の期間は約1ヵ月です。
それ以上冷凍することもできますが、風味が劣ってしまうので、できるだけ早めに料理に使うようにしてください。
冷凍したごぼうの解凍方法
冷凍したごぼうは、解凍せずに凍ったまま料理に使いましょう。
解凍してから使いたい場合には、冷蔵庫に移して自然解凍をしてください。
ごぼうのベストな保存方法
ごぼうのベストな保存方法は、ごぼうの状態や、長持ちさせたい期間などによって異なりますが、基本的には冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
また、長持ちさせたい場合には冷凍保存がベストな保存方法といえます。
このように、ごぼうのベストな保存方法はその都度変わるので、状況に合わせて保存方法を選んでいただければと思います。
ごぼうの保存方法まとめ
ごぼうの賞味期限や保存方法、冷凍保存に関しては、
- 土付きごぼうの賞味期限は約1~2週間
- 洗いごぼうの賞味期限は約4~6日
- 切ったごぼうの賞味期限は約3~4日
- 土付きごぼうは新聞紙に包んで常温で保存するか、冷蔵庫で保存
- 洗いごぼうは湿らせた新聞紙などに包み、さらにポリ袋に入れて冷蔵庫で保存
- 切ったごぼうは酢水に浸けて冷蔵庫で保存
- ごぼうを冷凍保存したい場合は切った後そのまま冷凍するか、さらに火を通してジッパー付き保存袋に入れて保存
- ごぼうの冷凍保存の期間は約1ヵ月
- ごぼうのベストな保存方法は、その都度状況などによって異なる
以上が大まかなポイントです。
これらの方法でごぼうを保存すると、1本単位で購入しても使いきることができます。
ごぼうは栄養も食物繊維も豊富な食材ですから、上手に保存して最後までおいしく食べていただければ幸いです。