様々な調理方法で、私たちの食卓に並ぶ卵。
値段も安価で、ボリューム・栄養もあり、節約したいときやダイエットの際にも大活躍ですよね。
なかでも、ゆで卵はそのまま食べることができたり、スライスしてサラダに乗せたり、みじん切りにして調味料と混ぜ、パンに挟んだりと、数え切れないほど多くの食べ方があるとても魅力的な食材です。
茹でておけば殻を剥くだけで簡単に食べることができるので、小腹が空いたときのストックやお子様のおやつとして冷蔵庫に常備しているという方もいらっしゃるかもしれませんね。
このように、何かと便利そうなゆで卵ですが、実は意外と賞味期限が短く、扱いに注意が必要な食材だということをご存知でしょうか。
そこでこの記事では、殻が付いている場合と付いてない場合のゆで卵の賞味期限や冷蔵庫での保存方法、ゆで卵を日持ちさせる方法について説明します。
ゆで卵の賞味期限は?
ゆで卵は殻が付いているものと付いていないもの、半熟のものなどによって賞味期限が異なります。
以下で詳しく見ていきましょう。
殻付きのゆで卵
殻付きのゆで卵(固ゆで)の賞味期限は、
- 常温保存(冬場に限る)で約3日
- 冷蔵保存で約3~4日
とされています。
ヒビが入ってしまった殻付きのゆで卵(固ゆで)賞味期限は、冷蔵保存で約2日です。
しかし、いつひびが入ったのか分からないゆで卵は、食べることを控えましょう。
特に茹でる際に卵にヒビが入りやすいですが、鍋に直接卵を落とし入れるのではなく、お玉などに卵を乗せ、そっと鍋の中に入れるとヒビが入らないのでおすすめです。
また、上記の賞味期限の範囲内であっても、ゆで卵が傷んで食べられなくなることもあります。
白身の色がピンク色等に変色している場合や、異臭がする場合、糸を引いている場合などは腐っている可能性がかなり高いので食べないようにしてください。
殻なしのゆで卵
殻なしのゆで卵(固ゆで)の賞味期限は、冷蔵庫での保存で半日~1日(当日)とされています。
殻を剥いたときに手の雑菌が付着してしまう可能性もあり、賞味期限はかなり短いです。
そのため、基本的には食べる直前に殻を剥くことをおすすめします。
半熟のゆで卵
半熟ゆで卵の賞味期限は冷蔵庫での保存で、1日以内(当日中)です。
特に、殻なしの半熟ゆで卵は早めに食べることを心掛けましょう。
半熟卵は黄身がとろとろでおいしいですが、長持ちさせたい場合には固ゆで卵にするのが大切なポイントです。
ゆで卵は、
- 約6分半茹でると超半熟卵
- 約7分~8分茹でると半熟卵
- 約12分茹でると固ゆで卵
になります。
※上記は、冷蔵庫から出したての卵を沸騰したお湯に入れて茹でる場合の時間です。
ゆで卵の冷蔵庫での保存方法
冬場においては常温保存も可能なゆで卵ですが(殻付き固ゆで卵に限る)、冷蔵庫での保存が基本とされています。
そのため、以下ではゆで卵を冷蔵庫で保存する場合の保存方法について説明します。
殻付きのゆで卵
殻付きのゆで卵は、10℃以下に設定された冷蔵庫で保存してください。
ドアポケットに卵を保存するスペースがある場合、そこにゆで卵を保存したい方もいらっしゃるかもしれませんが、ドアポケットは冷蔵庫の開け閉めによって温度の変化を受けやすい場所のため、冷蔵室の棚のような、あまり温度変化のない場所で保存しましょう。
殻なしのゆで卵
殻なしのゆで卵は、1つずつしっかりとラップで包み、10℃以下に設定された冷蔵庫で保存します。
殻なしゆで卵の場合も、殻付きゆで卵と同じくドアポケット以外の場所で保存しましょう。
また、殻なしのゆで卵を当日中に食べられそうにない場合は、味付き卵や煮卵にすると、調味料の量や卵の茹で加減によっても異なりますが、約3~5日ほど長持ちするのでおすすめです。
以下に簡単にですが、作り方を記載しておきますので、興味がある方はぜひ作ってみてくださいね。
100ml~200mlの水に小1の塩を混ぜたものをジッパー付き保存袋に入れたら、そこにゆで卵(殻なし)を入れ、1日ほど置く。
ジッパー付き保存袋にめんつゆとお好みで酢、ゆで卵(殻なし)を入れて浸けておく。
(煮卵には様々な味付けがあるのでお好みのレシピを探すことをおすすめします)
ゆで卵の保存方法まとめ
ゆで卵の賞味期限や冷蔵庫での保存方法に関しては、
- 殻付きゆで卵の賞味期限は約3~4日(ヒビが入っているものは約2日)
- 殻なしゆで卵の賞味期限は約半日~1日
- 殻付きゆで卵を保存する場合は10℃以下に設定された冷蔵庫で保存
- 殻なしゆで卵を保存する場合は1つずつラップで包み、10℃以下に設定された冷蔵庫で保存
- 味玉や煮卵にすると約3~5日ほど日持ちする
以上が大まかなポイントです。
ゆで卵は簡単に作れてとても便利ですが、意外と賞味期限が短いので、長期保存には向いていない食材です。
卵を長持ちさせたいのであれば生卵のまま保存し、調理の前に加熱するようにしましょう。
ゆで卵を作ったのに食べきれないというような場合には、味玉や煮卵にすると数日は賞味期限が延びるのでぜひ試してみてくださいね。