きんぴらや煮物など、普段の料理に大定番のれんこん。
その他、縁起物としておせちにも使えるので冬はさらに需要が高まりますよね。
れんこんは見た目がすでに茶色っぽく、黒い斑点などもあるので、特に賞味期限の判断が難しい野菜でもあります。
そこでこの記事では、れんこんの賞味期限や長持ちする保存方法、冷凍保存の可否について説明します。
目次
れんこんの賞味期限
まず、れんこんの賞味期限について、れんこんのタイプ別に説明します。
一節丸ごとのれんこん・節の途中でカットされたれんこん
一節丸ごとのれんこんの賞味期限は、冷蔵保存で約1週間です。
また、節の途中でカットされたれんこん(節と節の間でカットされ切り口があるもの)の賞味期限は、冷蔵保存で約4~5日です。
上記2つのれんこんは、水につけて保存すると賞味期限が2~3週間ほどになり、さらに長持ちします(具体的な保存方法は次のれんこんの保存方法で解説します)。
6月~9月上旬の“新れんこん”については、未熟なうちに掘りだされたれんこんのため、あまり日持ちしません。
そのため、新れんこんについては2日程度で食べきるようにしてください。
真空パックのれんこん
真空パックのれんこんの賞味期限は、商品によっても異なりますが、最長で約10ヵ月とされています。
真空パックのれんこんは、普通のれんこんと違って賞味期限が商品に記載されているので、1度確認してから購入すると良いでしょう。
細かくカットしたれんこん
スライスなど、細かくカットしたれんこんの賞味期限は、冷蔵保存で約5日です。
カットされた野菜の中では比較的長持ちするため、時間があるときにまとめてカットしておき、翌日以降にそのまま調理できるのが強みです。
れんこんの賞味期限は状態によってかなり変わる
以上のように、れんこんの賞味期限は、れんこんの状態によってかなり変わります。
ご自宅にあるれんこんがどのタイプのものなのか確認して、賞味期限を判断してください。
また、上記の賞味期限内であっても、購入時の鮮度や保存方法などによってれんこんが傷み、食べられなくなってしまうこともあります。
異臭がする場合や、れんこん内部が黒く変色している場合、ぬめりがある場合などは腐っている可能性が高いので、勿体ないですが食べないようにしましょう。
れんこんの保存方法
つづいて、れんこんの保存方法について説明します。
一節丸ごとのれんこん・節の途中でカットされたれんこん
一節丸ごとのれんこんは、濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包んだ後、さらにビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存します。
このとき、たまに新聞紙を確認して、乾いていたら再度濡らすか、新しい新聞紙に交換しましょう。
泥が付いたままのれんこんであれば、洗い落とさずに泥付きのまま上記の保存方法で保存してください。
節の途中でカットされたれんこんは、全体をラップで包み、冷蔵庫で保存します。
切り口の変色が気になる場合は、レモン汁や酢水を切り口につけてからラップで包むと、変色防止になるのでぜひ試してみてください。
また、冬場(10~14℃以下)であれば、一節丸ごとのれんこんに限って常温保存が可能です。
常温保存をする場合は、濡れた新聞紙で全体を包み、ビニール袋に入れて、直射日光や暖房の影響のない冷暗所で保存しましょう。
しかし、常温保存をした場合、賞味期限が2~3日程度とかなり短くなるため、冷蔵庫にスペースが無いなどの場合以外はそこまでおすすめできない保存方法です。
先にも述べましたが、一節丸ごとのれんこんと節の途中でカットされたれんこんを長持ちさせたい場合は、水につけて保存する方法がおすすめです。
水につけて保存する場合は、タッパーなどの容器に、れんこんと、れんこんがすっかり被るくらいの水を入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。
その際、れんこんを浸している水は1~2日おきに必ず入れ替えてください。
水に浸けて保存する方法はれんこんが長持ちするおすすめの方法ですが、切り口のあるれんこんの場合、長期間水に浸けておくと水溶性ビタミンが溶けだしてしまうので、それが気になる方はできるだけはやめに食べきるようにしましょう。
細かくカットしたれんこん
スライスなど、細かくカットしたれんこんは、タッパーなどの容器にカットしたれんこんと、れんこんが被るくらいの薄い酢水を入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。
その際、1~2日おきに水を入れ替えるのも大切なポイントです。
酢水は変色防止・あく抜き効果のためのものなので、最初の水のみ酢水にしておき、それ以降は酢の入っていない水にしても構いません。
この保存方法の場合も先ほどと同じく、長期間水に浸しておくとれんこんの切り口から水溶性ビタミンが溶けだしてしまうので、それが気になる方ははやめに食べきるようにしてください。
れんこんを干して保存する
また、れんこんを干して“干しれんこん”にして保存すると、賞味期限は1ヵ月以上まで延びるため、長持ちさせたい方にはおすすめの保存方法の1つです。
れんこんを干す場合は、皮を剥いたれんこんを均等なサイズにスライスして酢水にさらし、水気を拭き取ったら、ざるなどに並べて約3日間、天日干しをします(雨や湿気のある日は影響の無い場所に移動させてください)。
3日間天日干しを済ませた後は、乾燥剤とともに清潔なビンや密閉できる袋に入れて保存しましょう。
れんこんは冷凍保存できる?
れんこんは冷凍保存が可能な食材です。
冷凍をすると多少食感は変わってしまいますが、かなり日持ちするため、食べきれない場合などは迷わず冷凍しましょう。
冷凍保存の方法
れんこんを冷凍する場合は、皮を剥いたれんこんを適度なサイズにカットして酢水に3~5分ほど浸け、水気をしっかり拭き取ってジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存します。
また、れんこんの食感をできるだけそのままにしておきたい場合は、皮を剥いて適度なサイズにカットしたれんこんを、お酢を入れたお湯で固さが残る程度に軽く茹で、粗熱を取ってジッパー付き保存袋に入れて冷凍する方法がおすすめです。
冷凍保存の期間
れんこんの冷凍保存の期間は約1ヵ月です。
食感や風味が落ちても良ければ、2ヶ月ほど冷凍しておいても食べられます。
解凍方法
冷凍したれんこんは、解凍せずに凍ったまま料理に使いましょう。
どうしても解凍してから料理したい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍してください。
れんこんの保存方法まとめ
れんこんの賞味期限や長持ちする保存方法、冷凍保存に関しては、
- 一節丸ごとのれんこんの賞味期限は約1週間、節の途中でカットされたれんこんは約4~5日
- 一節丸ごとのれんこんは、濡らした新聞紙で包み、さらにビニール袋に入れて冷蔵庫で保存
- 節の途中でカットされたれんこんは、ラップで全体を包んで冷蔵庫で保存
- れんこんは水に浸けるとより長持ちする
- れんこんを冷凍保存する場合は、適度なサイズにカットしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍
以上が大まかなポイントです。
れんこんは野菜の中でも、あまり安売りされることの少ない野菜ですから、せっかく購入したれんこんを無駄にしてしまうことの無いように、これらの方法で最後までおいしく食べていただければ幸いです。